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初のメジャー制覇果たした岩田寛 口数少なくても“ヒロシ節”で周囲は笑顔に

スポニチアネックス / 2024年6月20日 8時2分

岩田寛

 【山手あかりのエキストラホール】BMWツアー選手権森ビル杯で43歳の岩田寛(フリー)が、石川遼(32=CASIO)とのプレーオフを制して自身初のメジャー制覇を成し遂げた。優勝インタビューの締めくくりが実に岩田さんらしかった。「(自分は)笑顔が少ないですけど、応援よろしくお願いします」。口数は少ない方だが、ぽつりぽつりと話す“ヒロシ節”に自然と周囲は笑顔になる。

 初めてプロゴルファー岩田寛を見たのは記者が小学生だった頃。親に連れて行ってもらったつるやオープンで、すらっとした体から繰り出される美しいスイングを見て“かっこいい!”とくぎ付けになったことを覚えている。あれから10年以上の月日が流れた今も6シーズン連続でシードを維持し、ツアー最前線で活躍している。“隠れヒロシファン”も多く、若手プロたちからも「寛さんはかっこいい!」という言葉をよく耳にする。

 昨年、逆転優勝を飾った中日クラウンズで初めて岩田さんを取材する機会に恵まれた。ゴルフ担当初年度で経験が浅かった記者は優勝会見で単刀直入に聞いてしまった。「どうして笑わないんですか?」――。すると、こう返ってきた。「いま笑っています。プライベートではめちゃくちゃ(感情を)出してますけどね」。口元が少し緩んだ。プレー中にポーカーフェースを貫くのは父からの教えを忠実に守っているから。「昔、オヤジから“感情を表に出すな”って言われたので、多分それが影響しているのかも」と教えてくれた。

 ゴルフ以外のことも聞いてみた。好きな食べ物は豚のしょうが焼き、趣味は漫画を読むこと。いろんなジャンルを読むといい、クールな姿からは想像もつかないような、かわいらしい作品も読んでいるんだとか。

 口数も笑顔も少ないかもしれないが、それを上回る魅力はいっぱい。若手のアグレッシブなゴルフも魅力的だけど、経験と技が詰まったベテランのゴルフもいい。そして、クスッと笑ってしまう“ヒロシ節”に読者の皆さまもぜひ注目してください。

 ◇岩田 寛(いわた・ひろし)1981年(昭56)1月31日生まれ、仙台市出身の43歳。シニアで認定プロの父・光男さんの影響で中3からゴルフを始める。仙台育英高、東北福祉大を経て04年にプロ転向し、06年に初シードを獲得。14年のフジサンケイ・クラシックでツアー初優勝。15年全米プロで第2日に当時メジャータイ記録の63をマークし、翌16年には米ツアーに参戦。17年から日本ツアーに軸足を戻した。ツアー通算6勝。40歳を過ぎてから4勝。1メートル78、74キロ。

 ◇山手 あかり(やまて・あかり)1999年(平11)1月7日生まれ、大阪府出身の25歳。8歳からゴルフを始め、大阪桐蔭高、名古屋商大ではゴルフ部に所属。2021年4月入社。デジタル部門を経て23年1月からゴルフ担当。ベストスコアは69。

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