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【球影】関本賢太郎氏が見た交流戦「阪神VSパ6球団」 苦しんだ打者とスタイルの違い

スポニチアネックス / 2024年6月20日 5時32分

関本賢太郎氏

 【球影 あのシーンを検証】阪神は今年の交流戦を7勝11敗で終え、2年連続の負け越しを喫して10位に沈んだ。初開催となった05年以降、優勝は一度もない。阪神OBで本紙評論家・関本賢太郎氏(45)が今年の「阪神対パ6球団」の戦いを振り返り、総括した。

 阪神は交流戦のチーム打率・212は11位、本塁打4は最少タイ。一方でチーム防御率2・37は3位。投高打低の傾向は、今季の開幕から続いている。

 関本氏「やっぱり打てなかったことに尽きる。パの投手は球に力があって、対戦経験も少ないので打者が苦しむ姿がより顕著に表れていた」

 スタイルの違いもあると指摘する。阪神を含めてセ・リーグはつないでつないでチームとして攻撃するが、パ・リーグは選手個々のヒットゾーンを積極的に打っていって、それを監督が采配でつないでいくイメージ。得点へのアプローチが正反対なのだ。

 関本氏「パの各打者は初球からでもどんどんスイングした。1、2、3でいって、タイミングが合わなかったら空振りしても構わないのだろう。手数が多いというか…。逆に阪神は相手投手になるべく多く投げさせて…という攻略の仕方。極端にいえばパは3球でチェンジでもいい。セは前の打者が1球で終わったら、次の打者は、初球は見逃して1イニングに15球以上がノルマみたいな」

 関本氏が例として挙げたのは6月12日のオリックス戦だ。オリックスは0―0の4回2死一、二塁で紅林が大竹の初球真っすぐを左前適時打。積極的に勝負を仕掛けた。一方の阪神は6回1死までエスピノーザに一人の走者も出せず完全に抑えられた。3回までの打者一巡9人のうち8人の初球がストライクだった。スイングしたのは渡辺(2回)と木浪(3回)の二人だけ。6人が見逃した。唯一初球ボールだった糸原も2球目のストライクは見逃した。

 カウント別打率は0ストライク(カウント0―0、1―0、2―0。3―0)が最も高いと言われている。2ストライクだと空振りすれば三振で、少々のコースには手を出さないといけない。

 関本氏「3割打者でもストライクが一つずつ追い込まれるごとに打率は1割ずつ下がっていく」

 現在、セ・リーグで唯一の3割打者(・314)のサンタナ(ヤクルト)は今季0ストライク(S)は・352、1Sは・406、2Sは・277。打率・346でパ・リーグトップの近藤(ソフトバンク)も0S・465、1S・574、2S・200。先述の紅林も0Sは・361、1Sは・343、2Sは・241。つまり、いかに投手有利のカウントで勝負できるか。逆に言えば阪神の打者は不利なカウントでの勝負が多いのも、低迷の原因の一つだ。

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