宝塚歌劇団宙組公演が9カ月ぶりに再開 理事長あいさつも哀悼コメントはなし
スポニチアネックス / 2024年6月20日 15時46分
宝塚歌劇団宙組公演が20日、兵庫・宝塚大劇場で約9カ月ぶりに再開した。
本公演の上演前には劇団も村上浩爾理事長が舞台袖から登場しあいさつ。「宙組公演につきましては、公演の中止や演目変更等、お客さまに大変ご心配とご迷惑をおかけしましたこと、改めて深くおわび申し上げます」などと陳謝した。
さらに「今後も引き続き誠心誠意つとめてまいりますので、変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます」とし、宙組公演を紹介。「本公演を心待ちにしてくださった皆さま、お客さまのご期待に沿えるよう、精いっぱい取り組んでまいりました。本公演は、宝塚歌劇の歴史と、そして先人へのオマージュを込めた華麗なるレビュー作品でございますので、どうぞご覧ください。改めてのお礼となりますが、本日はご来場いただきまして、誠にありがとうございます」と結んだ。
観劇したファンによると、この時も大きな拍手がわき起こったという。
同公演はトップスター芹香斗亜(せりか・とあ)を中心にしたショーのみの特別公演「Le Grand Escalier―ル・グラン・エスカリエ」。タイトルは宝塚を象徴する「大階段」という意味で1927年に国内初のレビュー「吾が巴里よ モン・パリ」を上演して以降、さまざまなショーを上演してきた宝塚歌劇団110年の歴史をつづる内容だった。
宙組に関しては昨年9月30日、25歳の娘役が同市内の自宅で急死。芹香とトップ娘役・春乃さくらのお披露目公演中だったが10月1日から中止になり、それ以降は一切公演を行っていなかった。
京都市から観劇に訪れた50代の女性は「いつもの舞台よりも温かい雰囲気が上乗せされていた」と話し、豊中市の60代女性は「やっと、やっとよ」と再開を喜んでいた。一方でファン歴60年という80代の女性は「いろいろあった割にはずっーと拍手が起こっていた。(親会社の)阪急には劇団員の死は軽く見てはいけない、と言いたい」と憤りを隠せなかった。
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