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伊藤匠七段が初タイトル!師匠の宮田利男八段も万感「今も信じられない…今日は一生思い出に残る一日に」

スポニチアネックス / 2024年6月20日 19時8分

将棋の伊藤匠七段が叡王戦で初タイトルを獲得し、顔を赤くして笑顔を見せる師匠の宮田利男八段 (撮影・小田切 葉月)

 藤井聡太叡王(21)=王将など8冠=が同学年の伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎える第9期叡王戦5番勝負第5局は20日、山梨県甲府市の「常磐ホテル」で行われ、後手の伊藤が藤井に勝利。シリーズ対戦成績3勝2敗で悲願の初タイトルを手にした。藤井はタイトル戦初の敗退で全8冠から陥落し7冠に後退した。

 対局後、伊藤は「自信のない展開が続いたが何とか粘り強く指せた」と振り返った。シリーズを通しては「苦しい将棋が多かった。運が良かった」とあくまで謙虚。初のタイトルを獲得したが「一つ結果が出せてよかった」と静かに語った。

 小学3年の全国大会で対戦し、負けた藤井が大泣きしたことから「藤井を泣かせた男」の異名を持つ男がついに絶対王者の牙城を崩した。

 師匠の宮田利男八段(71)は「タイトルを獲ってほしいとは思っていたが、今も信じられない。今日は一生思い出に残る一日になると思う」と笑顔でしみじみと語った。

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