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ヤクルト初優勝時の大エース松岡弘さん エースなのに広岡監督から1カ月「干された」理由「なんで俺が」

スポニチアネックス / 2024年6月20日 22時50分

松岡弘さん

 BSフジ「プロ野球 レジェン堂」(火曜後10・00)が18日に放送され、ヤクルトが1978年に初優勝した時の大エースで野球解説者の松岡弘さん(76)がゲスト出演。初優勝時の監督だった広岡達朗さん(92)との秘話を明かした。

 熱烈な巨人ファンで知られるフリーの徳光和夫アナウンサー(83)がホスト役を務める同番組。

 そのなかで、球団初のセ・リーグ制覇を果たした46年前の話にもなった。

 ヤクルトファンが歓喜の涙を流した1978年。だが、松岡さんはエースでありながら6月に突然、広岡監督から「干された」という屈辱の1カ月間があった。

 「広岡さんに野球を教わった」と感謝する一方で「反発しまくったからね」と笑顔で当時を振り返った松岡さん。「あの時の屈辱は今でも思い出す」というのが、約1カ月にわたって試合に使ってもらえなかった時だった。

 「なんの理由か、さっぱり言わない」「なんで俺がこんなこと…」。

 ただ、一つだけ思い当たったのが、6回や7回まで好投していながら終盤になるとバテてしまって必ずといっていいほど打たれること。

 「(自分の)甘さ。無駄なことをし過ぎる。無駄な体の使い方をして6回、7回までにスタミナを使ってしまう。後半崩れる」と振り返った松岡さん。その後、広岡監督に「人間はバランスなんだから」と言われたことを明かし、「その一点だけを覚えろ」と言われたという。

 当初はどうしていいか分からなかったが、王貞治(巨人)の一本足打法よろしく、ひたすら一本足で立ってバランスを崩さないところまで体幹を鍛えることに集中。

 すると、ある日の試合前、松岡さんのところまでやってきた投手コーチから「マツ、監督からオッケーが出た」とまたも突然に言われたのだという。

 「なんですか?」と問い返すと、「きょう先発だよ」との答え。反発していた広岡さんに対して「その時、初めて監督の前に行って“ありがとうございます”って言って頭を下げた」。

 約1カ月ぶりにマウンドへ上がったその7月2日中日戦で1失点完投勝利。9月には8試合に投げて6勝0敗の成績を残し、10月4日の中日戦でリーグ優勝の胴上げ投手となった。

 当時、エース松岡にとりわけ厳しくあたった広岡監督。だが、40年以上が過ぎてから人づてに「お前に頑張ってもらわないと優勝できないから、俺は歯を食いしばって我慢の限界までお前をこうやってやりたかったんだ。本当にお前に感謝している」の言葉をもらったといい、ずっとモヤモヤしていた思いが「パーッと吹っ飛んだ」「良かった。この人に感謝されてると思ったら…」と感激していた。

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