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【叡王戦】藤井曲線を上回った伊藤の“曲線”の意識

スポニチアネックス / 2024年6月21日 5時2分

A図

 【関口武史の目】本紙観戦記者の関口武史指導棋士五段は伊藤を称え、「藤井叡王に攻められると、恐怖は当然あるはずだが、地に足の着いた読みで抜きんでた」と語った。

 その一例が100手目△5二銀(A図)と、4三から引いた場面。2筋への伊藤王の退路を開くとともに、続く▲7二馬で王手飛車をかけさせた。飛車という大駒をおとりに自王を4三へ逃がし、反転攻勢に移った。敵陣のと金を頼りに入王もちらつくが、王は4三が好位置との見立てだった。

 「打倒藤井」。全ての棋士が取り組んでははね返された。多くは、まだ若い藤井より経験値に勝る序盤でリードを築き、逃げ切る作戦だったが、藤井の序盤の習熟により実現性が下がった。

 伊藤は違ったという。「原点回帰というか、やはり終盤で勝たないと、と。直線的ではなく曲線的に競り勝った」。今期第3局、今局もそう。「藤井時代」は新たな局面へ入るのかもしれない。(構成・筒崎 嘉一)

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