NBAで6度MVPのジャバー氏も偉大なメイズさんを追悼、不可能を可能にし水の上も歩けると信じていた

18年2月にNBAオールスターゲームを観戦するカリーム・アブドゥルジャバー氏（左）。中央は故ジェリー・ウエスト氏。右は故ビル・ラッセル氏（AP）

　カリーム・アブドゥル・ジャバー氏（77）はNBAで6度チームを優勝に導き、6度シーズンMVPを獲得した歴史に残る偉大なプレーヤーだが、18日に93歳で亡くなった名外野手、ウィリー・メイズさんの死に際し、X（旧Twitter）で追悼の意を表している。

　「子供の頃、野球は私が最初に好きになったスポーツで、その理由はウィリー・メイズでした。彼は不可能なキャッチやプレーを見せて、私は、彼がその気になれば水の上を歩けるのではないかと信じていました。

　彼の偉大さの真の証は、私がドジャースファンでありながら、宿敵ジャイアンツでプレーしていた彼を深く尊敬していたことです。ウィリーは一人で試合を変えられました。後にバスケットボールをプレーするようになったとき、彼の素晴らしいプレーを思い出し、それが私に彼のようになりたいと奮起させました。私はただ良い選手になりたかったのではなく、ウィリー・メイズのような素晴らしい選手になりたかった。

　05年、ニグロリーグの審判たちを称える夕食会で同じテーブルに2時間座り、彼がどれだけ魅力的でポジティブな人物なのかがわかりました。食事の間、多くの人が私たちのテーブルに来てボールにサインしてくれるように頼みました。彼はみんなにボールを置いていくように言い、食事をしながらすべてにサインをし、後で私がみんなのテーブルにボールを運んでいきました。私は喜んでその役割を引き受けました。

　今の私は、友人やヒーローの死を嘆くのではなく、彼らの人生を祝う時間を増やしたいと思っています。メイズは、最初の黒人プロ野球選手の一人として、想像を絶する困難に耐えてきました。彼のおかげで、私は自分のスポーツキャリアを追求し、より良い生活を送ることができました。すべての黒人アスリートは彼に感謝の意を表するべきです。私たちは彼が切り開いてくれた道を歩いています。ウィリーが亡くなった今でも、彼が私に残してくれた多くの素晴らしい思い出のおかげで笑顔になれる。感謝の気持ちを抱かずにはおれません」