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【レスリング】日下尚「五輪だけが人生を変える場所」世界ランク1位浮上にもおごらず 国際大会から帰国

スポニチアネックス / 2024年6月21日 21時55分

ハンガリーでの国際大会と合宿を終え、成田空港に帰国した日下尚(左)と曽我部京太郎

 レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級パリ五輪代表の日下尚(三恵海運)が21日、ハンガリーでの国際大会と強化合宿を終えて成田空港に帰国。大会は優勝して五輪ランキング1位に浮上し、第1シードで本番に臨む見通しとなった自称“凡人”は「正直、そこまでこだわっていないが、日本のレスリング界にとってはいい材料になる。グレコでも世界で戦えるんだぞと(証明できた)」と胸を張った。

 その後、五輪にも出場する世界の強豪選手も参加した合宿では、「1位だと思っていたが、119位くらいの実力でボコボコにされた」という。小中学生時代に取り組んだ相撲スタイルのレスリングが持ち味だが、グラウンドに持ち込まれた時の課題を露呈。「日本では経験できない強度の練習ができた。学べたのは良かった」と収穫を口にした。

 ハンガリーでは日本と海外選手の待遇格差も実感したという。「自分より成績が低い選手が高級車に乗っている。格好いいな、夢があるなと思った」と話し、練習拠点の母校・日体大に自転車で通い、タイヤがパンクすれば徒歩で通うという自分自身との格差にがく然。五輪でメダルは量産するものの、昭和から変わらないレスリング選手の待遇改善や子供たちに向けて「そういう存在にならないといけない」と話した。

 まもなく迎える初の五輪は、そんな凡人レスラーの人生を変える舞台。「レスリングは五輪だけが人生を変える場所。(五輪以外は)地位も名声も金ももらえないが、唯一変えられるのが五輪。残り1カ月は人生を懸ける」と抱負。世界ランキング1位になっても控えめな男は、「五輪で優勝したら、めちゃくちゃ調子に乗ったインタビューを受けたい」と宣言した。

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