新生ラストアイドルが改名した本当の理由 一ノ宮プロデューサー「自分の意思で判断」
スポニチアネックス / 2024年6月22日 4時1分
女性アイドルグループ「新生ラストアイドル」が21日、グループ名を「my fav(マイファブ)」に改名したことを発表した。一ノ宮佑貴プロデューサーがスポニチ本紙の単独取材に応じ、改名の理由や経緯などを明かした。
新グループ名は「my favorite(マイフェイバリット)」の略で「お気に入りの」や「大好きな」の意味。「ファンの推しになるグループになってほしい」との思いを込めたという。
旧グループ名はファンの間で物議を醸してきた。秋元康氏プロデュースのテレビ朝日のオーディション番組で選ばれ、17~22年に活動したアイドルグループが「ラストアイドル」。活動終了の翌23年にオーディションを経てメンバーを一新し、誕生したのが「新生ラストアイドル」だ。プロデューサーは一ノ宮氏、運営会社も変わって全く別のグループとなったが「ラストアイドル」の名は残した。これに納得できない元メンバーがSNSで批判し、一部のファンも賛同して炎上騒ぎとなった。
なぜグループ名に「ラストアイドル」を残したのか。一ノ宮氏は「タイに姉妹グループ(23年11月に活動終了)があるのに、日本のラストアイドルをなくならせるわけにはいかないと聞いて、自分が“やります”と手を挙げました」と当時を振り返った。23年3月からオーディションを始め、9月にメンバー6人をお披露目してプレデビュー。さらなるオーディションで選んだ1人を加え、12月に7人組「新生ラストアイドル」としてデビューを果たした。
今年1月から定期公演を始め、これまで配信シングルを4枚リリースするなど、活動は順調だった一方で「ラストアイドル」を名乗ったことによって活動への支障が出たという。「ラストアイドルは以前のプロジェクトのイメージが強く、半年ほど活動していく中で今のメディアとどのように関わればいいのか難しいと感じることがありました」。これが今回の改名を決断した要因だと説明する。
「炎上もしたし、メンバーも“名乗りづらい”という思いがあったのも事実です。手をあげて“やります”と言った私の判断が悪かった。メンバーを振り回してしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです。長い目で見た時にメンバー、グループのためにも改名した方がいいと自分の意思で判断しました。全責任は自分にあります。改名してやり直すと決めた以上は必ずブレークさせたい」
しかし、不測の事態が起こった。当初、改名の発表を今月4日に予定していたが、メンバー3人が急きょ脱退したのだ。改名発表の目前に「グループの活動に相応しくない行為」が認められたとして、公式サイトで5日に脱退が発表された。一ノ宮氏らは残ったメンバーのケアなどを優先し、改名発表を先延ばし、21日の定期公演での発表となった。一ノ宮氏は「メンバーが脱退したから改名したとは誤解されたくありません」と強調する。
「新生ラストアイドル」はグループ名が炎上したこともあって、グループ自体を好きだという「箱推し」のファンが少なかった印象。「メンバー1人1人にファンは付いてきましたが、確かに“新生ラストアイドルが好き”とは言いづらい雰囲気はありました。だからこそ、改名をきっかけにファンの推しになれるグループに、メジャーなグループにしていきたい」と意気込む。
4人組で再出発する「my fav」。炎上、脱退、改名と、揺れ動く環境下で耐え忍んできた4人が、強くたくましくメジャーシーンに躍り出るか、注目される。
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