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阪神・小幡が殊勲のサヨナラ打 木浪離脱で遊撃スタメン「出番が増える。そこで準備するだけ」

スポニチアネックス / 2024年6月22日 5時16分

<神・D>9回、サヨナラ打を放った小幡(手前)は大山から祝福される(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神1-0DeNA(2024年6月21日 甲子園)

 プロ野球のリーグ戦が21日に再開し、阪神はDeNA戦(甲子園)に1―0でサヨナラ勝ちした。0―0の9回2死一、二塁で、8番・小幡竜平内野手(23)が右前に殊勲の一打。木浪が左肩甲骨骨折で戦線離脱して以降、スタメン遊撃を担う若武者の一撃でチームは3連勝を飾り、岡田監督は監督通算700勝に王手をかけた。交流戦明けのリーグ再開戦を球団初のサヨナラ勝ちという最高の形で発進し、首位・広島に1・5ゲーム差に迫った。

 「代役」とは言わせない。「主役」の一打だった。0―0の9回2死一、二塁で小幡の打球は勝利への道筋となって右前で弾んだ。

 「(自分で)決めたいというのは強かった」

 150キロのカットボールを捉えた。前進していた右翼手・度会の本塁送球を山本が捕球できず、二塁走者・植田が生還。昨年6月3日ロッテ戦以来、プロ2度目のサヨナラ打を放った殊勲者がびしょ濡れになるのに時間はかからなかった。

 「気持ち良かった。あんまり覚えてないですけど(笑い)」

 15日ソフトバンク戦で死球を受けた木浪が左肩甲骨骨折で戦線離脱。小幡にチャンスが巡ってきた。「出番が増えるかなと。そこで準備するだけだと思っていた」。3回には打球をファンブルする失策も、「(打撃とは)別で考えていました」と気持ちを切り替え、バットを振った。

 今季は開幕3戦目に途中出場で巡ってきた初打席で2年ぶりの一発となる右越えソロ。最高の形で6年目のスタートを切ったが、その後は13打席連続無安打と約1カ月近く、快音を響かせることはできず。「次の1本が早く欲しいです…」。4月中旬の食事の席で糸原にそう漏らしたこともあった。ただ、その場で昨年から代打稼業に足を踏み入れた先輩の、1日に1度あるかないかの打席への準備や心構えを耳にして決意を新たにした。

 「もっと自分はやらないといけない」

 すぐ行動に移した。5月上旬の巨人戦。試合前練習でフリー打撃に向かう前のわずかな時間を使い、ベンチにいたOBの赤星憲広氏に歩み寄った。「赤星さんは打席で、どのあたりを狙って打っていましたか」

 率直な問いかけに同じ左打者の赤星氏も身ぶり手ぶりを交えて答えてくれた。「赤星さんは三遊間を意識していたと。左中間を意識すると引っかけてセカンドゴロになる。逆に三遊間を意識していたら左中間を抜けたりすると。試合前でしたけど、自分にとっては貴重な時間でした」

 チームは3連勝で、首位・広島に1・5差に迫った。「サヨナラという面でも(チームは)勢いに乗っていける」。泥だらけのユニホームに劇勝の余韻が漂った。(遠藤 礼)

 ○…阪神は今季3度目のサヨナラ勝ち。小幡(神)のサヨナラ打は昨季6月3日、ロッテ戦延長11回の単打以来2度目。18日、交流戦ラストの日本ハム戦に続く2試合連続のサヨナラ勝ちは、17年9月9、10日のDeNA戦以来7年ぶり。22日もサヨナラで3試合連続なら08年以来チーム5度目で、プロ野球タイ記録になる。

 ○…チームは2年ぶりに交流戦明け初戦に勝利。05年からの19シーズン(20年は交流戦中止)で10勝8敗1分けで、サヨナラ勝ちは今回が初めて。

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