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大谷翔平 古巣との公式戦初対決は延長戦で惜敗 特大22号で恩返しの活躍も空砲 打率.322は首位浮上

スポニチアネックス / 2024年6月22日 13時52分

エンゼルス左腕ムーア(左)から2ランを放つドジャース・大谷(撮影・光山 貴大)

 ◇インターリーグ ドジャース2―3エンゼルス(2024年6月21日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(29)は21日(日本時間22日)、本拠での古巣エンゼルス戦に「1番・DH」で先発出場。第3打席で2戦連発とするリーグ単独トップの今季22号先制2ランを放った。連続試合打点は自己最長を更新する6に伸ばした。第4打席でも二塁への内野安打を放ち、今季30度目のマルチ安打をマークし、打率.322は両リーグトップに浮上した。しかし、チームはタイブレークに突入した延長10回に決勝点を奪われ、同じロサンゼルスに本拠を置くチーム同士の「フリーウエーシリーズ」初戦に敗れた。エンゼルスはドジャース戦の連敗を10で止めた。

 ドジャースタジアムが大熱狂に包まれたのは5回の第3打席だった。5回2死一塁で、カウント1―1から左腕ムーアの甘い速球を強振。打球速度113.1マイル(約182.0キロ)、27度の角度で上がった中堅への特大の一発は455フィート(約138.6メートル)の特大弾となった。飛距離は今季3番目の当たりだった。大谷は笑顔でダイヤモンドを一周すると、ベンチ内でナインに祝福を受けた。

 大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、2015年のスタットキャスト導入後、ドジャースタジアムで450フィート(約137.1メートル)以上の本塁打を複数回放った最初の選手になったと自身のXに投稿。大谷は既に今季3本打っていることも紹介した。

 特大の一発の後は足で魅せた。2―2の8回1死走者なしで迎えた第4打席。大谷は5番手右腕ガルシアに対し、1ボールからの2球目のスプリットを投手方向へはじき返すと、投手に当たって打球が二塁方向へ転がり、快足を飛ばして内野安打を勝ち取った。2死後に大谷は二盗を仕掛けたが、捕手オハピーの好送球で刺されて今季2度目の盗塁失敗となった。

 しかし、ドジャースは6回に1死満塁から押し出し死球と内野ゴロの間に失点して同点。延長10回は2死三塁からウォードに決勝の左前適時打を許して競り負けた。

 大谷の古巣との公式戦初対決は米国でも注目を集めた。オープン戦では3連戦全てに出場も6打数無安打に終わった。試合を中継する「MLBネットワーク」は公式Xに大谷のエンゼルス入団時からの動画を投稿。公式戦初対決に向け「今夜、大谷翔平がドジャースの一員として初めてエンゼルスと対戦する」とつづった。ドジャースの地元メディア「ドジャース・ネーション」は公式Xで今春オープン戦で大谷とマイク・トラウトがハグをする動画を投稿。トラウトは5月に左肩手術を受けて長期離脱中とあり「マイク・トラウトが健康で、今夜大谷翔平と対戦できたらよかったのに」と欠場を嘆いた。

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