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平泉成 家族からの手紙に涙「いつも主役を見ながら悔しかった」 初主演作でついに咲かせた大輪の花

スポニチアネックス / 2024年6月22日 15時12分

映画「明日を綴る写真館」の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した(左から)秋山純監督、平泉成、佐野晶哉(撮影・糸賀日向子)

 俳優の平泉成(80)が22日、都内で映画「明日を綴る(つづる)写真館」(監督秋山純)の大ヒット御礼舞台あいさつに出席し、家族からの手紙に涙を見せた。

 平泉にとって初主演作。平泉は寂れた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島武治、佐野は主人公に弟子入りする気鋭カメラマン・五十嵐太一を演じた。

 妻の里香さんから「“大輪の花 咲かずとも 充つる日々”色紙に成さんがずっと書いて来た言葉です。脇役として沢山のお仕事をしながら必死に自分を奮い立たせて来た言葉です。けれどサインを書く横顔は何処か寂しげで…」「成さん おめでとう!大輪の花咲かせたね!」などとつづられた手紙が寄せられた。

 平泉は「大輪の花というのは今まで咲かせられなかった。いつも主役を見ながら悔しかった」と目元を拭った。キャリア60年での初の大役に「(主役が)できない自分にずっと悔しくてそんなサインばかり書いていた。監督が“成さん、主役やらない?”と(話を)持ってきてくれた。本当にありがとうございました」と感謝を語った。

 その後、子どもや孫からもメッセージが送られると「泣けますね。泣かせに来たなと思いましたけど、うれしい事ですね。この場に立たせてもらうのに60年という月日がかかって今、80歳ですからね」と感慨。改めて「今ひとつ格好が良くない俺を、かみさんは40何年もね、ずっと支え続けてくれました。ずっと支えてくれて感謝してます」と客席の妻に語りかけた。

 共演のAぇ!group佐野晶哉(22)も目を潤ませた。と平泉は「君今泣いてくれてる?キラキラ光ってる」と問いかけ、佐野は「我慢してます。しゃべれないです」とほほ笑んだ。

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