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レッズ、ブルワーズ、ナショナルズがシーズン200盗塁を超えるペース ブ軍は驚異の成功率86%

スポニチアネックス / 2024年6月22日 15時58分

AP通信がレッズ、ブルワーズ、ナショナルズの3球団がシーズン200個以上の盗塁を成功させるペースだと報じている。これは1993年のエクスポズが228盗塁を記録して以来で、21世紀になってから2百の大台を超えたチームはなかった。

 21日(日本時間22日)終了時点で、レッズは75試合で107盗塁(シーズン231個ペース)、ブルワーズは76試合で105盗塁(224個ペース)、ナショナルズは75試合で103盗塁(222個ペース)である。言うまでもなく去年から施行されたルール変更の影響。23年は3503個の盗塁が記録され、これは1987年以来の最高記録で、22年から41%増加し、成功率も80%を超え、MLB記録だった。

 今年は成功率が78.4%に低下したが、20日までに合計1653盗塁で、昨年の同時期より70個多くなっている。レッズは昨季もMLBトップの190盗塁だったが、ブルワーズは23年の129盗塁(11位)、ナショナルズは127盗塁(12位)から一気にペースを上げている。ブルワーズのパット・マーフィー監督はAP通信の取材に「27のアウトのうちの1つを走塁で失うことはリスクが大きい。3ランホームランが出れば一挙に3点が入るゲームだからね。でも我々のようなチームはリスクを取らねばならない」と説明している。

 ブルワーズの本塁打数は78本で15位、長打率も・398で14位、ナ・リーグ中地区で優勝するにはいろんな方法で得点できないといけない。ナショナルズのデーブ・マルティネス監督は「うちには30~40本のホームランを打つ選手がいないので、別の方法で頑張らないと。ただここ数日、どのタイミングで走るかについては話し合っている」と言う。レッズのコリン・カウギル一塁ベースコーチは、「今年の盗塁は昨年よりも簡単ではない。チームが足を封じようと頑張っているからで、ダイヤモンドバックスの先発投手は走者が出るとスライドステップを使う。捕手もスタンスが少し高くなって投げる準備ができている」と指摘する

 MLBは1951年以降、盗塁失敗のデータもきちんと取っているが、81・3%以上の成功率で200個以上の盗塁を達成したチームはなかった。ブルワーズはここまで成功率86%。レッズは81%。ナショナルズは74・6%である。ブルワーズはクィンティン・ベリー一塁ベースコーチのスカウティングレポートが的確で、選手は正しいタイミングで走ることができているという。

 ブライス・チュラング二塁手は26盗塁でメジャー全体で2位だが「スピードがそんなに速くない選手たちでも、良いスタートを切れている」と感謝する。得点数で見るとブルワーズは366得点で全体6位。本塁打数が15位でもスピードで補い、ナ・リーグ中地区で首位を快走している。

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