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【バレー男子】フランスにフルセット金星 東京五輪金に0―2から逆転 石川が最多33得点

スポニチアネックス / 2024年6月23日 5時18分

スパイクを放つ石川(C)volleyballworld.com

 ◇バレーボール ネーションズリーグ男子1次リーグ・フィリピン大会第5日(2024年6月22日 マニラ)

 パリ五輪出場を決めている日本は、東京五輪優勝国でパリ五輪開催国のフランスに3―2で逆転勝ちし、通算8勝3敗とした。セットカウント0―2と追い込まれながら、石川祐希(28=ペルージャ)、宮浦健人(25=ジェイテクト)らの活躍で3セットを連取した。世界ランクは4位から試合終了時点で3位に浮上。既に決勝トーナメント(27~30日、ポーランド)進出を決めている日本は、23日の1次リーグ最終戦で米国と対戦する。

 死闘に終止符を打ったのは石川だ。第5セット、14―10からスパイクを決めた。強豪フランスにセットカウント0―2から逆転勝ち。両チーム最多33得点を挙げたエースは「冷静に受け止めている。ここが終わりじゃない。五輪で戦う可能性のある相手なのでここから上げていければと思っていた。途中で西田選手がいなくなり、高橋藍選手もいなかったけど、いるメンバーでやるべきことはやり切った」と自信に満ちた表情で話した。

 相手のサーブレシーブを崩せず2セットを失い、崖っ縁に追い込まれた第3セット。石川が神懸かったプレーを見せた。ブロックアウトで最初の得点を奪うと軟打、強打で5連続得点。一気に流れを変えた。石川にトスを集めたセッター関田は「2セット目で石川選手が結構乗ってきていたので使ってみようと。それがうまくはまった」と胸を張った。

 西田に代わり第3セットから先発出場した宮浦は19得点。今大会出場機会が少なかったオポジットは「チームに流れをもたらすことを意識した。もやもやした部分があったので自分の気持ちを乗せていこうと決めていた」と興奮気味に話した。

 フランスはエースのヌガペトは欠場したものの、オポジットのパトリ、セッターのトニウッティ、リベロのグルベニコフら東京五輪金メダルメンバーをそろえた強力布陣。勝利の価値は大きい。石川は「フランスもほぼフルメンバーで、こちらもほぼフルメンバーでフルセットだけど勝ち切った。しっかり力がついていることが今日分かった」と手応えをにじませた。52年ぶりのメダル獲得を狙うパリ五輪に向けて確かな自信が生まれた。

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