温厚な神戸・吉田孝行監督が激ギレ「審判のことを言うことはないが…」大迫も「心、揺さぶられた」
スポニチアネックス / 2024年6月23日 5時2分
◇明治安田J1リーグ第19節 神戸1―2G大阪(2024年6月22日 パナソニックスタジアム吹田)
普段は温厚な指揮官が、顔を真っ赤にしてまくし立てた。3位・G大阪に競り負けた神戸・吉田孝行監督は「結果は負け。そこは認めざるを得ないけど、試合は主審で大きく変わる。負ける内容の試合じゃなかった」。勝てば順位が入れ替わった一戦で、怒りの矛先は主審に向けられた。
問題のシーンは前半20分、スローインの流れからFW大迫勇也がジャンピングボレーを叩き込んだ。だがVAR(ビデオアシスタントレフリー)介入。結果、スローインが入る瞬間に大迫のマークに付いていたG大阪MF鈴木徳真がMF井出遙也にブロックしたとされ、得点は取り消された。
「あのゴールは得点だと思う。映像も見た。(大迫が)可哀想。(認められていたら)全然、変わっていた。内容もウチのゲーム。いつもは審判のことを言うことはないが、さすがに酷いなと思う」
19日には広島のスキッベ監督が主審への痛烈な皮肉を浴びせたばかり。それを引き合いに「Jリーグも重く受け止めてもらわないといけない。選手に質を要求するならば主審も…僕はリスペクトしているし、日々向上していると思いますが、あれはただ立っていただけ。可哀想。全てのジャッジがそうならば良いが、フィールドでもっと荒いプレーがあっても流しているのもあった。立っているところに(相手から)ぶつかってきて…納得していない」と口にした。
2度のW杯出場など百戦錬磨の大迫も「僕もちょっと心、揺さぶられた。何がファウルだったのかが分からなくて。なんで取り消されたのか分からない」と動揺。その影響もあって0―1の後半38分に交代した。ビハインドの状況でピッチを退くのは、負傷以外では22年8月のC大阪戦以来。「ああいう展開でしたし、チャンスもあった。今年はそこでチームの力になれていないのが現実」と言いつつ、ここでも「ただ、きょうは点は取ってるんですけどね、仕方ない」と皮肉った。
次戦は本拠地で首位・町田戦。勝ち点差は「6」で、連覇へ向けてはこれ以上離されるわけにはいかない。エースは「このストレスをパワーに変えて、次に向かいたいなと思います。それだけです。頑張ります」と言い残してスタジアムを後にした。
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