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アメフト関大 須田の決意、覚悟、信念 昨年のミルズ杯QBが最終学年に懸ける思い語る

スポニチアネックス / 2024年6月23日 17時16分

<関大・立教大>試合後のハドルでチームメイトに訴えかける関大・須田主将

 ◇学生アメフト交流戦 関大28ー10立教大(2024年6月23日 関大グラウンド)

 雨の上がったフィールドに、関大QB須田啓太主将(4年)の悲痛な叫びが響いていた。

 「オレがケガしたら、どうするん? 関学大戦や、立命大戦で“次”はないねん。みんな、マジで焦ってくれよ!」

 春季シーズンラストの立教大戦。絶対エースは出場せず、サイドラインから試合を見守った。オフェンスは、ベースとなるランが進まず、控え中心のWR陣は胸に収めたはずのボールを何度も落としてしまう。相手のブリッツ(人数を割いて、相手QBに突進をかける戦術)で混乱に陥ったOLの課題は解消されないまま。28ー10のスコアは何の慰めにもならず、危機感が須田を駆り立てていた。

 「レシーバーもケガ人が多くて、難しくはあったと思うんですけど、ランがあまりにも出てないんで…。メンタル面で声を掛けていくしかできなかった」

 1年生から司令塔を任される大黒柱。2年生で「立命超え」、3年生で「関学超え」とリーグ優勝、そしてミルズ杯(年間最優秀選手)獲得と一歩一歩、着実にレベルアップしてきた。主将の肩書きも加わった最終学年。今年こそ甲子園ボウルの舞台に立ち、チームとしての日本一を目指すからこそ、周囲に求めるレベルは高い。

 「みんな一生懸命はやってくれてるんですけど、自分たちの弱さを受け入れて、そこから逃げずに向き合い続けるしか(強くなる)方法はないのかな、と思っています。正直いって、(チームは)成長できていない。今は持っているポテンシャルとか、身体能力だけで戦っている状態なんで。夏、頑張らないと、日本一どころか、甲子園にも届かないんじゃないかって焦ってます」

 誰もが認める実力、そして実績を持ち、リーダーとしての資質も申し分ない。ただ、「絶対的」「孤高」の存在になってしまう危うさは、背番号8が最も分かっている。

 「僕自身、(ケガの)リスクを考えながら、プレーしますけど、全力でぶつかっていかないとあかん時期が必ず来るんで、そこでケガをしないとは言い切れない。もし離脱した時に、僕がいなかったら何もできないってなってしまったら…。もちろん、僕も完璧じゃないんで、間違っていると思ったら、(チームメイトには)どんどん言ってほしい」

 リーグ戦開幕まで2カ月。現在の心境を「やばい」と短い言葉に集約した須田は、いつものポジティブな表情を取り戻し、こう続けた。

 「個人的には、大きなケガなく、ここまで健康にこられたのは、一つホッとできる要因なのかな、と。チームはこういう状況で、やらなきゃいけないことが山ほどありますけど、毎日毎日テーマを持って、練習をやらないといけないと思ってます」

 

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