読谷はエース天願の完封で初戦突破 沖縄県の「慰霊の日」に合わせて球場到着時には黙とうを捧げる

＜読谷・石川＞完封した読谷のエース・天願（撮影・杉浦　友樹）

　◇高校野球沖縄大会1回戦　読谷4―0石川（2024年6月23日　北谷）

　読谷はエース左腕の天願晴也投手（3年）が5安打完封の快投で初戦を突破した。直球やチェンジアップなどの変化球を駆使しながら0を並べた。「（暑さもあって）投げていてきつかったですけど、最後まで思い切って腕を振ることができて良かった」と123球の熱投を振り返った。

以前は上から投げていたが、今年から「角度を生かそう」という考えから左サイドからのフォームに。「ちょっと球速が上がりました」といい効果が出ているといい結果で体現した。

　6月23日は沖縄戦終結から79年の「慰霊の日」だった。読谷の監督や選手たちはバスで球場に到着した際に黙とうを捧げた。知念正仁監督は「（選手は）緊張もしていたんですけど、平和な世の中で自分たちが好きなものをさせてもらっているところにあるから。命を大事にしようと。自分たちが好きな野球をさせてもらっている思いで黙とうをしました」と語った。