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照強断髪式 一番の思い出は20年7月場所「宝物であり、誇り」同部屋で同じ病気…照ノ富士との絆

スポニチアネックス / 2024年6月23日 19時23分

<照強断髪式>同じ伊勢ケ浜部屋の横綱・照ノ富士(右)に声を掛けられ、涙をこらえる照強(撮影・前川 晋作)

 今年の春場所限りで現役を引退した大相撲の元幕内・照強(29=伊勢ケ浜部屋)の断髪式が23日、東京・両国国技館で行われた。伊勢ケ浜部屋関係者ら約300人がはさみを入れ、最後は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)の止めばさみで大銀杏(おおいちょう)に別れを告げた。

 2010年に15歳で角界入りし、小兵ながら幕内を22場所務めた14年間の力士人生。一番思い出に残っているのは、2020年7月場所14日目の取組だ。「照ノ富士関の援護射撃をして、朝乃山関に足取りで勝ったことが一番の思い出です。横綱から“おまえのおかげで優勝できた。ありがとう”と。その言葉が自分の中の宝物であり、誇りです」。大関から序二段転落を経て這い上がってきた当時再入幕の照ノ富士の復活優勝をアシストしたあの一番の思い出を、整髪後の土俵上でのあいさつで語った。

 照ノ富士が大関から序二段まで転落した原因は、両膝のケガに加え糖尿病などの病気。くしくも、照強もその糖尿病を患って相撲が取れなくなり、引退を余儀なくされた。現在は100キロまで体重が落ち、体調は「だいぶ良い」という。同じ病気を乗り越えた経験のある照ノ富士は「顔の色とか良くなっているから(現役中は)相当無理していたんだろうなと思うよ」と思いやった。

 断髪式中、照ノ富士にはさみを入れられた後に「お疲れ」と労いの言葉を掛けられて後ろから抱きつかれると「さすがに耐えられなかった」と涙。断髪後の整髪の時間には、照ノ富士がずっと近くで見守りながら笑顔で言葉を交わしていた。入門は照強の方が1年早く、年齢では照ノ富士が3歳上。同じ土俵で切磋琢磨した2人の絆が、土俵人生に別れを告げる最後の日までよく表れていた。

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