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関本賢太郎氏 阪神・森下に提言「変わる勇気を」 過去の打撃は捨てて、岡田監督の指導通りに

スポニチアネックス / 2024年6月24日 5時16分

室内で打撃練習に励む阪神・森下(撮影・須田 麻祐子)

 【関本賢太郎 視点】低調な猛虎打線にあって、2年目の森下翔太外野手(23)も苦しんでいる。19日には岡田監督の直接指導も受けた。本紙評論家の関本賢太郎氏(45)は、不振脱出に向けて“変わる勇気”の必要性を説いた。

 森下のスイングに迷いが生じている。19日の練習で岡田監督から受けた直接指導をなかなか消化できていない。前日(22日)の試合ではスタメンから外れた。バットをどう振るのか悩んでいるのだと思う。

 岡田監督の発想はシンプルだ。2軍監督時代に私も鳴尾浜で指導を受けた。守備の基本はキャッチボール。捕って投げる。その繰り返しを重視した。そして打撃の基本はトス打撃。5メートル先から上げてくるトスを、しっかり相手に打ち返す。それだけを考えたら、バットは自然に上から出て、コツンとボールをはじく形になる。アッパーで振ったらトス打撃にはならない。そのトス打撃の延長線上に実戦があり、150キロを打つ打撃がある。それが岡田監督の考えだ。

 森下にも同じことを伝えているはず。だが、目指す打撃とは違うと思い、なかなか反応できない。そんな現状だと感じている。結論から言うと、森下は今のままではいけない。変わるべき選手だ。昨年は打率・237、今年も・238。平均値以下の数字しか残せていないのだから、迷わずに違ったアプローチに挑戦すべきだ。

 「思い切る」とは「過去の自分を捨てる」ことだと思っている。今のままでは、2割8分台の打者にはなれない。変えないと上にはいけない。岡田監督も期待しているからこそのアドバイスだ。まずは一定期間、迷いを捨ててやってみること。その価値はある。2割8分台を打てば、どんな打撃をしようとも何も言われない。それがプロの世界だ。

 数字が上がらないのは森下だけではない。チーム打率はリーグ6位の・219。6月の月間でも打率・202で6位、17試合で35得点という現状だ。4番・大山が復調してきているだけに、これを何とか先行逃げ切りのパターンにつなげたい。調子は急には良くならない。心がけてほしいのは各打者が1試合4打席の中で最低一度はチームに貢献する仕事をすること。出塁でも球数を投げさせることでもいい。スタメンの9人が一度でも貢献すれば、チームとしては9度の貢献を生む。その積み重ねが打線のつながりになる。

 誰も今のままでいいとは思っていないはず。アウトや失敗を、いかに次のアップデートにしていくか。昨年の優勝の経験がある。阪神の野手はアップデートする力を持っているはずだ。(スポニチ本紙評論家)

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