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元十両・慶天海が断髪式「感謝だらけの相撲人生」今後は葬儀関係の仕事「逆に感謝される側になりたい」

スポニチアネックス / 2024年6月24日 7時37分

<慶天海断髪式>師匠の阿武松親方の止めばさみで大銀杏に別れを告げる慶天海(撮影・前川 晋作)

 今年の初場所限りで現役を引退した大相撲の元十両・慶天海(34=阿武松部屋)の断髪式が23日、東京都墨田区の東武ホテルレバント東京で行われ、約120人がはさみを入れた。

 阿武松部屋関係者では、元十両・益荒海の黒澤幸太氏(35)ら角界を去った元力士たちも集結。同郷で幼い頃から一緒に稽古し、同じような食い下がる相撲を得意とした古仁屋中、埼玉栄高の3年後輩にもあたる元幕下・蘇(いける)の蘇堅太氏(31)も奄美大島から駆けつけた。また、司会は元幕下・若山の若山聡氏(32)が務めた。

 母校の埼玉栄高からは大関・貴景勝(27=常盤山部屋)、琴櫻(26=佐渡ケ嶽部屋)ら13人の関取衆を始め、角界内外から多数のOBが出席。同郷の鹿児島・奄美大島出身の幕内・明生(28=立浪部屋)は、両国国技館で行われていた元幕内・照強(29=伊勢ケ浜部屋)の断髪式ではさみを入れた後に駆けつけた。断髪後の余興では、古仁屋中で慶天海と同級生だったという歌手の城南海(きずき・みなみ)が登場し、デビュー曲「アイツムギ」を熱唱した。

 16年間の力士人生に幕を下ろし、師匠の阿武松親方(元幕内・大道)の止めばさみで大銀杏(おおいちょう)に別れ。「断髪式の準備が大変だったので、やっている最中もうまくいくか周りが気になって余裕がなかった」と、涙はなかった。それでも「一人一人から“お疲れ様”と声を掛けられると…」とこみ上げるものもあったようだ。

 慶天海は08年初場所の初土俵から4年半で新十両昇進を果たすも、その場所で右膝に大ケガを負って途中休場。関取として締め込み姿で土俵に上がったのはわすか2日だけだった。「16年間、ケガだらけの相撲人生でしたが、皆さんに支えていただいて本当に感謝感謝の相撲人生でした」と振り返った。引退後は、既に5月から葬儀関係の仕事に就いているという。「感謝することだらけの相撲人生だったので、逆に僕が感謝される側の人間になりたい」。度重なるケガに苦しんだ悲運の34歳は、母校の教えでもある「感謝」を胸に第二の人生を歩み出した。

 ◇慶天海 孔晴(けいてんかい・こうせい)本名=慶孔晴(けい・こうせい)。1990年(平2)3月10日生まれ、鹿児島県瀬戸内町出身の34歳。古仁屋相撲クラブで3歳から相撲を始め、埼玉栄高に相撲留学。2年時に全国高校総体団体優勝。3年時に関東大会100キロ級準優勝。阿武松部屋に入門し、08年初場所で初土俵。同年九州場所で序二段優勝。12年秋場所で新十両昇進。同場所2日目に右膝前十字靱帯断裂の大ケガ。翌九州場所から5場所連続全休。13年秋場所で復帰し、序ノ口優勝。翌九州場所で序二段優勝。関取在位1場所。通算成績336勝252敗78休。1メートル75、113キロ(引退時)。

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