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【アニ漫研究部】映画「銚子電鉄の怪人」配信開始!あの“コナンぶっとび回”の脚本家でシュールな未来描く

スポニチアネックス / 2024年6月24日 13時8分

YouTubeで公開が始まった「銚子電鉄の怪人のキービジュアル」

 千葉県銚子市のローカル鉄道・銚子電鉄を舞台とする短編映画「銚子電鉄の怪人」(監督寺井広樹)がYouTubeで公開されている。“銚電映画”といえば、大ヒット映画をオマージュした「電車を止めるな!」(2020年)や、石田純一、いしだ壱成の父子が共演した「散歩屋ケンちゃん」(2023年)など話題作も多いが、今回はアニメ&特撮ファンに根強い人気のある浦沢義雄氏が脚本を担当。銚子電鉄のカオスな未来?を描いている。

 浦沢氏といえば、近年は「名探偵コナン」の“ぶっとび回”で、知る人ぞ知る存在。脚本担当回は「今回のコナンやばい」と、SNSに戸惑いの声があふれることも。普段のコナンと明らかに違う不条理ギャグやシュールな展開が、ファンを引き込んでいる。

 「銚子電鉄の怪人」も、そんな浦沢テイストたっぷりの映画だ。舞台は銚電が経営難から廃線して1年が過ぎた2030年。「銚子製菓」として細々とお菓子を作り続けているという、実際に経営難にある現状を生かした?自虐的な設定だ。

 社員たちは鉄道事業の再開を願いつつ、人力車で客を運び、新商品のお菓子や鉄道車両を生かしたホテル計画など知恵を絞る――あらすじを見ればマジメな物語に思えるが、銚子電鉄の象徴とも言える電気機関車「デキ3」をモチーフとする「銚子電鉄の怪人」や、インスタ女子に大人気で旧国鉄倉吉線(鳥取県)の廃線跡からヒントを得たと思われる「廃線竹」のエピソードなど、随所に“浦沢的不条理ギャグ”が展開される。

 中でも少年時代の記憶をくすぐられたのが「♪ブロッコリーが食べたい」「♪人生は2度ない 3度ある」などの不思議ソングだ。これは「うたう!大龍宮城」(1992年)でよく聞いた歌だっただろうか。「大龍宮城」は80~90年代に放送された「東映不思議コメディーシリーズ」の1作品。「東映不思議…」といえば「ロボット8ちゃん」に始まる石ノ森章太郎原作、特撮コメディーシリーズで、「美少女仮面ポワトリン」などの特撮変身ヒロインものや、少年探偵団ものなど不思議な実写作品がズラリと並ぶシリーズだ。浦沢氏が数多くの脚本を手掛け、シュールな浦沢ワールドがこれでもかと展開され、今もファンに語り継がれる伝説のシリーズ。令和の時代に、再びあの不思議な世界を感じられるとは思わなかった。聞けば、監督の寺井氏は同シリーズの「おもいっきり探偵団・覇悪怒組」の大ファンだったとのことだ。

 浦沢氏の脚本だけでなく、出演者も気になる顔ぶれが並ぶ。「覇悪怒組」で主演した中島義実が怪人役、「電車を止めるな!」主演のコウガシノブが銚子製菓の社長役で、この2人がダブル主演する。このほかグルメ漫画の元祖「包丁人味平」のビッグ錠氏が「神様」役、「科学戦隊ダイナマン」でピンク役を務めた萩原佐代子、銚子出身の夏木ゆたから出演陣も気になる面々がそろっている。

 ビッグ錠氏といえば、「包丁人味平」で描いた伝説の「ブラックカレー」が、今回の映画の中で商品化された描写があるが、詳細はできないが、こちらも昭和キッズの度肝を抜いた一食。「ぬれせんべい」や「まずい棒」などのお菓子を大ヒットさせている銚子電鉄が、まさかアレを商品化しないよな…などと随所で妄想が膨らむ短編映画となっている。

 ○…「銚子電鉄の怪人」上映会が8月11日午後3時~午後5時に、東京・下北沢のコワーキングスペース「Colony#3下北沢」で行われる。「覇悪怒組」出演者の同窓会イベントも兼ねたもので、中島義実のほか石井孝明、上野めぐみらのトークショーや交流会が行われる予定。参加費は前売り5000円、当日券は5500円。いずれもドリンク代込み。

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