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平野美宇 東京五輪選考の重圧で引きこもり状態に 母が掛けた「辞めていいよ」の真意とは

スポニチアネックス / 2024年6月24日 23時9分

平野美宇

 卓球パリ五輪代表の平野美宇(24=木下グループ)の母・真理子さんが、24日放送の日本テレビ系「人生が変わる1分の深イイ話2時間SP」(後9・00)に出演し、愛娘が東京五輪選考会前に苦しんだ重圧について明かした。

 16年リオデジャネイロ大会で代表落ちし、地元開催の東京五輪で初の五輪出場を狙っていた平野。しかし、選考レース中には極度の重圧から心身に異常をきたしたという。真理子さんは「プレッシャーで、部屋からも出られない。ラケットを握るだけで涙が出ちゃうって言って、練習もできない。ほぼほぼ引きこもりに近い状態というのを、美宇からじゃなくて周りの方から聞いて。これもう絶対ダメだと思って」。さらに「夫にも“美宇はこのままだと死ぬよ。卓球選手として終わるよ”って」と、危機的状況を夫にも伝えたという。

 そんな時、真理子さんが平野にかけた言葉は、意外な一言だったという。

 「辞めていいよ」

 「“帰っておいで、山梨に”って。“山梨で新たな夢を見つけて、第2の人生を一緒に歩めばいいよ。山梨に帰っておいで”って言いました」。重すぎる肩の荷をすべて下ろして、楽になってほしい――。一見、そんな思いにも受け取れるが、真意は違った。

 真理子さんは「私が一番言いたかったのは、“辞めていいよ”じゃなくて、本当の言葉の内側は、美宇がどうしたいのか?ここで本当に辞めたいのか?本当は辞めたくないけど、いろんな雑念で卓球に向き合えないだけなのか?本当はオリンピックの夢をあきらめたくないのか?」と説明。「本当にあきらめて、第2の人生を歩むのか。歩みたいと思っているのか。本当のあの子の気持ちに向き合ってほしかった」と振り返った。

 そんな言葉を受けた平野は、女子団体の枠に滑り込み、見事に代表入り。東京五輪ではその団体で銀メダルを獲得し、復活を遂げた。

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