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樋口久子氏 無理に攻めない狙いはまった山下を評価 日本勢が米ツアー上位にひしめく時代が来る予感

スポニチアネックス / 2024年6月25日 3時1分

米ツアー自己最高の2位に入った山下美夢有(AP)

 ◇米女子ゴルフツアー 全米女子プロ選手権最終日(2024年6月23日 米ワシントン州サハリーCC=6731ヤード、パー72)

 女子ゴルフの全米女子プロ選手権で山下美夢有(22=加賀電子)が2位、渋野日向子(25=サントリー)と西郷真央(22=島津製作所)が7位に入った。5人がトップ10入りした3週前の全米女子オープンに続く快挙。1977年全米女子プロ選手権覇者のレジェンド、樋口久子・日本女子プロゴルフ協会顧問が山下の凄さと日本勢躍進の理由を語った。

 今大会の山下選手はコースマネジメントが非常にうまくできていました。サハリーCCはグリーンの端にマウンドがあり、そこにカップが切られていたため、ピンを狙ってミスをすると簡単にスコアを崩してしまう危険がありました。ネリー・コルダのような実力者でも81を叩く難しいセッティング。その中で彼女は無理な攻め方をせず、セーフティーにグリーンのセンターを狙って、そこからバーディーパットが決まれば十分という戦略でした。

 鍵となるパットも良かった。ワンピン(2・5メートル)くらいの長いパーパットやバーディーチャンスをしっかり決めていました。元々、総合力が高くパットが上手な選手ですが、メジャーの大舞台でより集中力が増していたように思います。今週のパットができれば、日本に戻ってからもすぐに勝てるはずです。

 西郷選手の67もお見事でした。今回は日本選手が12人も出場して8人が予選を通過しました。米ツアーを主戦場にしている西郷選手にすれば、単発で挑戦してきた選手には負けられないという意地もあったと思います。

 渋野選手は持ち前のパットのうまさが19年の全英女子オープンで優勝した頃と同じようになってきた印象です。

 3週前の全米女子オープンでは5人がベスト10に入り、今回は3人でした。日本選手のレベルは確実に上がっています。私たちの時代は練習といえば球を打つだけでしたが、今は科学的なトレーニングを取り入れ、飛ぶ選手が増えました。

 日本女子プロゴルフ協会の選手強化策も見逃せません。4日間の試合を増やし、スコアが伸びるセッティングで競争をあおるようにしました。全体のレベルが底上げされ、今年は平均スコアがアンダーパーの選手が34人もいます。予選カットラインがアンダーになることも珍しくありません。

 韓国選手のようにいずれ日本勢が米ツアーの上位にひしめく時代が来る可能性は十分にあります。(日本女子プロゴルフ協会顧問、プロゴルファー)

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