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中畑清氏 西武から巨人にトレードの駒大後輩・若林「つかみ」次第でレギュラーいける!

スポニチアネックス / 2024年6月25日 5時33分

巨人にトレードが決まった西武・若林

 【キヨシスタイル!】試合のない月曜日。昼前に駒大の後輩から電話がかかってきた。

 「先輩、トレードが決まりました」

 西武から巨人への交換トレードが発表されたばかりの若林楽人だった。交換要員は松原聖弥という。直感的にいいトレードだなと思った。

 右打ち、左打ちの違いはあるが、ともに俊足でパンチ力のある外野手。レギュラーを獲りかけた時期もありながら最近は存在感が薄れつつあったという共通点もある。そんな2人が再び輝くべく新天地を与えられたのだ。

 若林は学生時代からずっと見ている。走攻守、三拍子そろった選手。西武入団1年目の2021年は開幕から1軍入りして、ホームランを打つわ、ガンガン走るわの大活躍でさ。44試合で20盗塁を決め、いきなり盗塁王を獲りそうな勢いだった。

 ところが、5月末に左膝前十字じん帯損傷の大ケガを負ってルーキーシーズンを棒に振った。翌22年に復帰してからは、デビュー時のような輝きが戻ってきていない。

 明るく物事を前向きに捉える性格。目立ちたがりでね。少し私に似ている。中距離ヒッターなんだけど、ここぞで一発長打の意外性を持っているのが魅力だ。

 巨人の外野陣はヘルナンデスのセンター、丸のライトが決まり。残るレフトを秋広、長野、萩尾、オコエらと争うことになる。

 最初は代走、代打での出場になるかもしれない。勝負根性があるというか思い切りがいいから、ここ一番での代走も十分いけると思う。

 大学の先輩だからってひいき目で見てるんじゃないよ。最初の「つかみ」がうまくいけば、レギュラーだって夢じゃない。その時は「絶好調」の看板を譲るからさ。一発かましてもらいたいなあ。

 西武へ行く松原にとっても大きなチャンスだ。チーム打率・201にあえぐ打線。21年に初めて規定打席に到達して12本塁打、打率・274をマークしたバッティングを取り戻せば、スタメンから外せない戦力になる。

 昔のトレードには「出される」という負のイメージがあったけど、今は違う。若林も松原も「求められて行く」新天地で思う存分、暴れてほしい。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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