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常に“ゼロ”を追い求めて…38歳、さらなる進化目指す中日・涌井「あと39勝あるので」

スポニチアネックス / 2024年6月25日 8時3分

14日のロッテ戦の4回、ZOZOマリンのマウンドに向かう涌井(撮影・木村 揚輔)

 6月21日に38歳の誕生日を迎えても、進化を目指す姿勢に驚かされた。プロ20年目のシーズンを戦う中日・涌井秀章投手だ。

 「(高橋)宏斗の投球を見ていて、あいつはいつも、ゼロで抑えるつもりで投げていて、自分も、もう一度、そういう投球をしようと思っていました」

 6月14日のロッテ戦で6回2失点(勝敗付かず)で通算500試合登板を達成した。

 「調子が良くなかったので、それ(ゼロで抑えること)ができなかったですけどね」

 先発として試合はつくり、チームの勝利にも貢献したが、それでも悔しそうに話すのは、求める理想が高いから。若手時代から、松坂氏やダルビッシュらと積極的に情報交換し、技術や知識を貪欲に吸収してきた。21歳という若い高橋宏からも素直に刺激を受けるのは当然と言えた。

 通算500試合登板については、「先発している限り、試合数とかより勝ち星だと思うので。先発をやっているからには勝ち星にこだわっていきたい…っていう、ひねくれたコメントですけどね」と冗談交じりに笑った右腕。西武、ロッテ、楽天と過去3球団で4度の最多勝を獲得した涌井の視線の先には、偉業がある。

 「(勝ち星は自分では)作用できますよ、正直。結局、点数を取られなければいいので。あと39勝あるので。ゼロで抑える。もう一度そういう投球を求めて高みに上れたらいいなと思っています」

 一つ一つの積み重ね。その先に、通算200勝が見えてくる。

 沖縄・北谷の春季キャンプでダッシュやポール間走の際に涼しい顔で若手を置き去りにする姿は恒例で、いまだ肉体的な衰えを感じさせない。マウンドでは感情を読み取りにくいポーカーフェースだが、冗談好きでユーモア溢れる性格、周囲から慕われるその人柄は、SNSなどを通じて中日ファンなら誰もが知っている。さらなる飛躍を目指す涌井に注目だ。(記者コラム・湯澤 涼)

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