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新潟・担当記者が前半戦を総括 負傷者続出も耐えた“全員戦力” 15位も松橋監督のマネジメント奏功

スポニチアネックス / 2024年6月25日 7時31分

長短のパスで試合をコントロールした秋山

 J1新潟はリーグ前半戦を5勝6分け8敗で終え、15位で折り返した。松橋体制3年目の今季もスタイルを十分に発揮。難敵から勝ち点を挙げた一方で、4月後半からケガ人が重なり、5月以降の連戦は苦しい台所事情での戦いを強いられた。新潟担当の西巻賢介記者(42)が前半戦を振り返った。

 “てっぺん”を目標に掲げたチームにとっては満足いく結果ではないだろう。ただ、ポジティブな要素も多く、苦しみながらも前に進んでいると感じる。

 昨季の平均ボール支配率は56・0%でリーグ1位。今季も現在1位だが58・1%と、昨季より2・1ポイント増えている。今季全試合に出場しているMF秋山は「内容として悪いゲームは特になかった。ボールを握りながらサッカーを展開する意味では、凄くいいゲームができていた」と振り返り、安定した戦いができている。

 昨季6年ぶりにJ1に復帰。終盤は9戦負けなしの10位で終えた。今季は相手に対策を練られてもスタイルを維持し、2年目のジンクスも感じられない。DF堀米主将はその要因にビルドアップの成長を語る。

 「相手がこういう守備だから、どこのスペースを誰が使うのかが凄く整理されている。それを理論立ててではなく、パッと見た時の絵で感じられるようになっている。暗算できるみたいな感じ」

 連戦で準備期間が短くてもイメージの共有ができ、プレスが武器の相手にはロングボールで最終ライン裏を狙うなどの臨機応変さも見せている。

 誤算はケガ人が重なったこと。5月のある日の練習はフィールドプレーヤーが16人だった。同19日の湘南戦は前日に関東大学リーグを戦った特別指定のDF稲村が途中出場したほど。疲労も蓄積し、続く25日の福岡戦と連敗した。

 しかしポジティブな面もあった。大卒ルーキーMF奥村や、加入2年目のFW長倉が回ってきた出番で輝きを放った。若手が台頭し、連敗して迎えた5月15日の横浜戦、6月1日の町田戦で難敵相手に勝って連敗を止めたのは大きかった。

 ルヴァン杯、天皇杯も苦しみながらも駒を進めた。「よく言う2軍や、Bチームという感覚がそもそもない」(堀米主将)。松橋体制では誰が出ても活躍できるチームづくりをしてきた。それが実を結んだ部分だろう。

 巻き返しを図る後半戦を戦う上で「カップ戦を2つ残しているのは、自分たちに希望を与える意味で大きい」と堀米主将は強調する。目指すのはあくまで“てっぺん”。高いモチベーションを維持してチームを活性化しながら、目標達成へと突き進んでほしい。(西巻 賢介)

 ◇西巻 賢介(にしまき・けんすけ)1982年(昭57)生まれ、新潟県出身の42歳。地元紙で通算8年間、新潟を取材。今年4月からスポニチで担当記者を務める。

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