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巨人・山崎伊織 投げて打って大活躍!6勝目&決勝打で今季地方4戦4勝

スポニチアネックス / 2024年6月26日 5時31分

<D・巨>力投する山崎伊(撮影・藤山 由理)

 ◇セ・リーグ 巨人3―2DeNA(2024年6月25日 ハードオフ新潟)

 巨人・山崎伊織投手(25)が25日、ハードオフ新潟でのDeNA戦で8回2安打1失点に封じ、6勝目を挙げた。今季の地方球場での登板を4戦4勝にするとともに、打っては7回1死二塁から自身初の決勝打となる右中間二塁打。投打二刀流の活躍で、8番・門脇に犠打を命じた阿部慎之助監督(45)の采配に応えた。貯金1としたチームは4位から2位タイに浮上。3ゲーム差で首位・広島を追走する。

 越後の夜風を心地よく浴びた。投打で主役となった山崎伊がヒーローインタビュー。週頭を任されるからこその地方登板は、すでに今季4度目だ。その全てで勝利を挙げた右腕は「火曜日に負けたらちょっと嫌な気持ちになる。いい週の入りができたんじゃないかなと。遠いところまでありがとうございます」と新潟まで駆けつけたファンに感謝した。

 2年前にプロ初黒星を喫した新潟で1球目から飛ばした。「初回から全力で」と最速152キロの直球を軸に4回までは完全投球。さらに定評のある打撃でも輝きを放った。

 「最低でもセカンドゴロをと。少し浮いてきた変化球をうまく打ててよかった」

 1―1の7回1死二塁。直前に8番・門脇が犠打を決めた。中川虎の低めフォークに食らいつくと、右中間適時二塁打。自身初の決勝打に二塁ベース上で何度も両手を叩いた。今季放った4安打は全て適時打。得点圏打率4割と野手顔負けの勝負強さを誇る。

(13年内海に並ぶ/) 8回1失点でチームトップタイ6勝目。鹿児島、ひたちなか、富山に続き地方球場では4戦4勝だ。シーズン4勝は、セ・リーグでは13年の巨人・内海(現投手コーチ)以来。同コーチからこの日の朝のストレッチ中に「勝ったら俺に並ぶで」とハッパをかけられた中での白星に、「凄い方と並べて凄いうれしいです」と笑った。

 「地方の鬼」。その要因を「何でですかね」と不思議がるが、ご当地を楽しむのが伊織流だ。遠征中だった13日の仙台での休養日。ランチで牛タンを食べるために、一人で1時間半、並んだ。「隣にジャイアンツのトートバッグを持っていた人が並んでいたけれど、ばれなかった。おいしかった」とグルメを堪能して英気を養った。

 阪神と並んで2位に浮上させた快投に、阿部監督も「完璧だった」と称賛。頼れる背番号19は「明日からも頑張ります」と、新潟のファンの声援を浴びながら球場を後にした。(青森 正宣)

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