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ドジャースのプライアー投手コーチは元スーパースター、現役を諦めきれずマイナーで7年間過ごした苦労人

スポニチアネックス / 2024年6月26日 12時6分

マーク・プライアー投手コーチ

 ドジャースのマーク・プライアー投手コーチについて、スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のジョン・グリーンバーグ記者が、経歴などについて言及している。

 プライアーコーチは22歳の03年、カブスのエースで30試合に先発し、211回1/3を投げ、18勝6敗、防御率2・43だった。しかし、

右ひじを痛め、メジャーでの登板試合数はわずか106試合、メジャーで投げた最後のシーズンは06年で25歳だった。

 シカゴ在住で、現役時代をよく知るグリーンバーグ記者が元エースから投手コーチへと転じたキャリアについて聞いている。

 20年前のプライアーコーチはシカゴの人気者で、カブスの新しい時代の希望を象徴する存在だった。今は、ひげを蓄えた43歳で、ドジャースで指導者になっている。デーブ・ロバーツ監督は「彼ほどの投手コーチはいない。ビッグリーグでスーパースターになったあと、ケガをし、解雇され、マイナーで再起を試みてきた」と苦労続きだったキャリアをねぎらう。13年まで7年間もマイナーで頑張った。

 プライアーコーチは、投手のケアは、自身がカブスでタオルを使ったドリルをしていた時代から大きく変わったが、依然ケガは減らないと認める。「20年間で多くの改善があったけど、いまだに肘や肩を痛めている。我々が情報を知らなかった頃よりも、うまくケガを防止できるようになったのかどうかは分かりません」。

 さらに、「チームにとっては誰かがケガをするかどうかではなく、いつケガをするかが問題。長いシーズンを乗り切るには選手層の厚いチームを構築するのが重要です」。

 現在ドジャース投手陣はケガに悩まされている。ウォーカー・ビューラーは右臀部の炎症で負傷者リストに入り、クレイトン・カーショーは肩の痛みでリハビリ登板を取りやめた。山本由伸は右肩の回旋筋腱板を痛め、復帰の時期は不明だ。

 それでもドジャースは選手層が厚くナ・リーグで2番目の好成績である。救援投手のダニエル・ハドソンは、同コーチについて「彼は非常に頭が良く、メカニクスなどの説明が明確。同時にドライなユーモアのセンスも持っていて、時々それを上手く挟み込みます」と言う。先発投手のボビー・ミラーは「打者の特徴や、いかに打ち取るかを上手に話す。すべて経験していることだから」と言う。ミラーはシカゴ郊外出身、父親が大のマーク・プライアーファンだったそうだ。

 プライアーコーチは13年、カブス時代に監督だったダスティ・ベイカー氏の率いるレッズ傘下で復帰を目指していた。しかしそれはかなわず引退を決意。ただベイカー氏にコーチ業に早く転じるよう勧められた。「あまり時間を無駄にせず、すぐに戻ってくればいい。あっという間に年を取ってしまうから」。

 そのオフ、パドレスに誘われ、マイナーの投手コーディネーターに。18年にドジャースに加わりブルペンコーチ、20年に投手コーチに就任した。そのシーズンに世界一になっている。

 プライアーコーチはベイカー氏に対して「彼の助言がなければ再び野球に戻るのが遅れていたかもしれない」と感謝する。投手コーチの仕事は難しく、時間もとられるが、楽しいものでもあると本人。「コーチングを始めたとき、良い仕事だと感じました。選手たちの成長を見守ることができ、それは別の種類の満足感があります。コーチとして、ダグアウトやブルペンに入ると再び競争心が湧いてくる」。

 現役をなかなか諦められず、マイナーで7年間も過ごしたが、その選択を後悔していない。「すべてがうまくいった。そして今、私はドジャースでコーチをしている。非常に幸運で感謝しています」と話している。

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