俺はパリで飛ぶ!ブルーインパルスのように 五輪代表候補・斉藤光毅が狙う「三笘」後継者の道
スポニチアネックス / 2024年6月27日 5時3分
サッカーU―23日本代表のパリ五輪代表メンバー18人が来月3日に発表される。22年3月の大岩ジャパン発足当初から招集されてきた主力の一人がMF斉藤光毅(22=スパルタ)だ。オランダ1部で成長中の左ウインガーは真夏の祭典をキャリアのターニングポイントと位置づける。スポニチの単独インタビューに応じ、海外挑戦で受けた衝撃と進化、五輪に懸ける思いを語った。 (取材・構成 滝本 雄大)
サッカー選手にとって、五輪は4年に1度の舞台ではない。W杯とはまた違う、一生に一度あるかないかの夢舞台だ。斉藤も強い思いを抱く一人。五輪代表18人の発表が目前に迫り、高まる感情があふれた。
「ずっとパリ五輪は目指してやってきた。特別な思いがある。日本人からしたら、五輪というのは特別な世界大会。自分のキャリアにとっても大事な大会になる。五輪に出て結果を出すことで自分の価値も変わる。出るだけでは意味がない」
五輪での活躍が自らの価値を高めるという考え方は、前回の21年東京大会がきっかけ。当時Jリーグの各クラブに所属していた選手が活躍し、世界へ羽ばたいた。最も印象に残っているのは三笘薫(ブライトン)だ。
「小さい頃から五輪は(テレビで)見ていて、注目されている大会というイメージはあったけど、キャリアにとって大事というのは東京五輪で活躍した選手が価値を上げて海外に行ったから。ほとんどの選手が世界トップレベルでも活躍している。人生が180度、変わる人もいる。インパクトを与えていた三笘選手は、やっぱり凄いと思った。自分もそうなりたい」
鋭いドリブルを駆使した突破力とゴール前での得点感覚を武器とするアタッカー。あくなき向上心が何よりの原動力だ。横浜FCで20年にJ1デビューすると、同年11月にベルギー2部ロンメルへの完全移籍発表。22年にはオランダ1部スパルタへ期限付き移籍した。
「ステップアップしていきたいというのはずっと思っていること。チャンピオンズリーグ決勝で点を取りたいっていうのが一番の目標。それに向けて逆算している。自分もより上のリーグやクラブでやっていきたいなと常に思っている」
常に高いレベルを求め、環境を変える。だからこそ、ベルギーやオランダでは“カルチャーショック”も受けてきた。
「日本にいた時は丁寧なサッカーを最優先していたけど、海外に来ると、その優先順位は低かった。ゴールにつながれば、なんでもいいというイメージが第一印象で、評価されるプレーが違うなと感じた。違う国でプレーすると新たな発見がある」
異国の地でもまれ、裏への抜け出しや対人における技術はより磨かれた。五輪代表メンバー発表前最後の国際親善試合となった今月のU―23米国代表戦でも持ち味を発揮。得点にも絡み、手応えもある。
「1対1の仕掛けとか、ストロングポイントは出せたし、通用すると思った」
横浜FC時代から今でも続けているゴールセレブレーションがある。両手を飛行機の羽のように広げる「ブルーインパルス」ポーズだ。コロナ下で、空をふと見上げると、華麗なアクロバット飛行が行われており、心を奪われ「得点したらやろう」と決めた。ブルーインパルスの合言葉は「創造への挑戦」。その言葉の通り、斉藤にも強い決意がある。
「夢への挑戦はずっと続けていきたい。そのためにステップアップしたいし、そのために五輪で活躍したい。自分の“楽しい”をつくるためにも達成したい。五輪では自分の活躍で優勝できたって言いたい!」
横浜発、パリ経由で欧州5大リーグなどさらに上の舞台へ。行き先は自分次第。まずは花の都で頂点を目指す。
◇斉藤 光毅(さいとう・こうき)2001年(平13)8月10日生まれ、東京都出身の22歳。横浜FCのアカデミー出身で18年、高校2年でトップチームに2種登録。同年7月のJ2岐阜戦で16歳11カ月11日でクラブ史上最年少出場。21年1月にベルギー2部ロンメルへ完全移籍し、22年6月にはオランダ1部スパルタに期限付き移籍。年代別代表の常連で、19年は飛び級でU―20W杯にも出場。大岩ジャパンにも22年3月の発足時から選出され、同年のドバイ杯では優勝に貢献。1メートル70、61キロ。利き足は右。
◇U-23日本代表の主な左サイド候補◇
★平河 悠(23=町田)1メートル72、70キロ
抜群のスピードで左右両サイド可能。J1首位を走る町田の立役者
★佐藤 恵允(22=ブレーメン)1メートル78、75キロ
得点感覚が武器。大岩政権下2位の8得点で今年3月から背番号10
★斉藤 光毅(22=スパルタ)1メートル70、61キロ
ドリブルと突破力が持ち味。オランダ1部では今季21試合3G5A
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