ドジャース・大谷 バット置き忘れ→ベース踏み直し“笑撃”24号 69年ぶり9戦連続打点で3冠王射程
スポニチアネックス / 2024年6月27日 1時31分
◇インターリーグ ドジャース4―3ホワイトソックス(2024年6月25日 シカゴ)
“笑”撃、そして“焦”劇の先頭弾だ。ドジャースの大谷翔平投手(29)は25日(日本時間26日)、ホワイトソックス戦の初回にナ・リーグトップを独走する24号先頭打者本塁打を放った。ぎりぎり柵越えする当たりの行方を気にするあまり、一塁までバットを手にしたままで、一塁ベースを踏んだのかも不安になり、二塁到達直前にUターンして踏み直す珍場面も。球団記録に並ぶ9試合連続打点で全4得点に絡み、3連勝に導いた。
なぜかバットを持ったまま一塁を回っていた。初回。大谷は右腕フレクセンのカーブをすくい上げた。右翼へ打ち上げ「打感としては(バットの)先っぽの方。越えてくれないかなと見ていてバットを持ちすぎていた」。半信半疑小走り。打球は右翼手のグラブをはじき、無事にフェンスオーバーした。
今季2本目、通算8本目の24号先頭打者弾。ホッとしたのもつかの間、クレイトン・マッカロー一塁コーチに「バットを置いていけ」と言われバットを置いたが、二塁直前でUターンした。「(一塁を)踏んだか分からなかったので戻った」。実際は踏んでいたが、念のため踏み直し、照れ笑いでダイヤモンドを一周した。同一シーズンの9試合連続打点は、球団では殿堂入り捕手ロイ・キャンパネラが1955年に記録して以来、69年ぶりの快挙となった。
打球速度93・8マイル(約151キロ)は本塁打になった打球では自身最も遅く、飛距離376フィート(約115メートル)。大リーグの計測システムでは、全30球場中21球場では本塁打になっていない打球と判定された。それでも得意の6月、リーグ最多の10発目で、直近9戦7発と固め打ちが続く。
直後に逆転されたが、3回先頭では四球を選び、フリーマンの同点2ランを呼び込んだ。同点の4回2死一、三塁では内角低めのカットボールを右前に運び、決勝点をもたらした。「ボール球を打ったが、2球連続で同じ球種が来たし、良い反応ができた」。2打点2得点で全4得点に絡み、3連勝、今季最多貯金19に導いた。
打率・320はメジャートップで、24本塁打は2位のブレーブス・オズナと3本差に広げた。打点はリーグ1位のオズナとフィリーズ・ボームの64に4差の60と接近。シーズンちょうど半数の81試合目を終え、3冠王を射程圏内に捉える。シーズン換算で48本塁打、198安打、120打点、32盗塁ペースだ。
「(登板がなく)確実に運動量が少ないのでリカバリーがしっかり取れるのは間違いない。プラス、毎年経験を重ねるごとに打者として成長できている。そこが良い成績に結び付いている」。慢心ではない。迷ったらベースを踏み直す冷静さが証明する。今の大谷に死角は見当たらない。(柳原 直之)
≪キャンパネラ以来≫9試合連続打点はドジャースの同一シーズンでは55年のキャンパネラ以来、69年ぶり。他に1944年オジー・ゲーレン、1924年エディー・ブラウン、1913年ボブ・フィッシャーがおり5人目。シーズンをまたいではマット・ケンプが2011~12年に記録した。
▽ロイ・キャンパネラ 1921年生まれ、米ペンシルベニア州出身。黒人リーグで活躍した後、48年にドジャースと契約。前年に入団したジャッキー・ロビンソンとともに「人種の壁」を乗り越えた黒人大リーガーの先駆け。強肩強打の捕手として在籍10年間で5度のワールドシリーズ出場。MVP3度は歴代2位タイ。58年の開幕前に交通事故で半身不随となり現役引退。93年に死去。背番号39はド軍永久欠番で、69年に野球殿堂入りした。
▼ドジャース・デーブ・ロバーツ監督 翔平は過去数年、ボールを追いかける傾向があったが、今はストライクゾーンをコントロールできている。9試合連続打点に驚きはない。彼はクレージー・タレントだ。
▼ドジャース・フリーマン(3回に同点12号2ラン)翔平の素晴らしさは、これ以上表現できる言葉がない。一歩下がって同じチームだということを改めて感謝したい。
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