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阪神・佐藤輝 惜し~い!フェン直三塁打「風と甲子園にやられました」 46日ぶりの打点で復調の兆し

スポニチアネックス / 2024年6月27日 5時17分

<神・中>4回、佐藤輝は先制の適時打を放つ(投手・涌井)(撮影・須田 麻祐子)

 ◇セ・リーグ 阪神1-1中日(2024年6月26日 甲子園)

 阪神・佐藤輝明内野手(25)が、26日の中日戦(甲子園)の4回2死一塁で右翼フェンス直撃の適時三塁打を放ち、1軍復帰後初で、5月11日DeNA戦(横浜)以来46日ぶりとなる打点をマークした。ノーアーチは自己ワーストを更新する105打席に伸びたが、その終わりが近いことを予感させる完璧な一撃だった。チームは延長12回を戦って1―1で引き分け、2位タイを死守した。

 あとわずかだった。自己ワーストを更新中の連続打席ノーアーチに終止符を打つ4号本塁打まで、ほんの少し届かなかった。4回2死一塁。涌井のカーブをすくい上げた佐藤輝の打球は、右翼後方への大飛球に。板山の必死の背走も及ばず、フェンス最上部に直撃。一塁走者・前川を悠々本塁に迎え入れ、白球が転々とする間に自身も三塁へと達した。

 「もうね…。(スタンドに)行ったと思ったんですけど、風と甲子園にやられました」

 右翼から左翼方向へと吹く、左打者にとっての難敵「浜風」に豪快弾を阻まれた。三塁ベース上で苦笑いしつつ、うなだれるほど悔しい一撃でも、貴重な先手となった事実は変わらない。「打った感触は良かった。緊迫した試合展開の中で先に点を取ることができて良かった」。今季初三塁打で、5月11日DeNA戦(横浜)以来46日ぶりの打点。同15日以降は2軍で過ごし、6月7日西武戦から再昇格を果たしたものの、ここまで打点はなかった。確かな浮上の兆しを思わせる快音だ。

 倉敷での好感触は本物だった。25日のカード初戦、4回2死一塁で左腕・小笠原から右前打し、0―1の9回2死ではマルティネスから左前打。特に守護神との対決では「あと一人」の重圧の中、初球から4球続いたスプリットを鮮やかに攻略した。試合後の「少し手応えを感じた」という言葉も本心だ。この日の7回1死の左飛、延長11回1死の左飛はどちらも浜風が後押ししていれば…と悔やまれる当たり。打球に角度がつき始め「いいかなと思う」と、うなずいた。甲子園で描いた上昇カーブ。25歳の本領発揮の瞬間は、刻一刻と近づく。

 課題としてきた守備でも確かな進歩を遂げている。延長12回、先頭・福永のゴロが手につかず「バウンドが変わって対応できなかった」と反省する今季7個目の失策を記録したが、7日の昇格後に限れば守備に就いた11試合目で初の「E」ランプ。そこまでは再三の打球を華麗にさばいており、「いい形で守れている」と自賛する。

 2位タイに踏みとどまったものの、ヤクルトに勝利した首位・広島との差は3・5に拡大した。前半戦の正念場。虎の浮上に欠かせぬキーマンが、ようやく攻守両面で存在感を見せ始めた。(八木 勇磨)

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