阪神・ゲラ “復帰戦”零封で再発進「素晴らしい仕事ができた」 救援陣鉄壁リレーで踏ん張った
スポニチアネックス / 2024年6月27日 5時17分
◇セ・リーグ 阪神1-1中日(2024年6月26日 甲子園)
勝てはしなかったが、負けもしなかった。その一大要因は、阪神の投手陣の踏ん張りあればこそだ。先発・大竹は7回1失点。後を受けた救援陣も鉄壁だった。8回は石井が3人でピシャリ。そして続く9回には、21日に再昇格したゲラが“復帰戦”に臨んだ。
「自分の感じとしては良かったと思う。久々の登板でしたけど、中継ぎ陣として素晴らしい仕事ができた」
助っ人右腕は、誇らしげに胸を張った。まずは6回に大竹から本塁打を放っていた先頭の4番・細川を三ゴロに料理。続く石川昂には中前打を浴びたが、動じない。福永を空振り三振に斬ると、最後は2死二塁から代打・大島を二ゴロで締めくくった。最速156キロを計測した直球を主体にスライダーとツーシームも織り交ぜて“復活”を印象づける投球を演じた。2週間強の調整期間で本来の姿を取り戻し、「ピッチャー陣は、こうしてゼロを並べるということが仕事。こういう長いシーズン、こういう(打線が打てない)時期もあると思う。みんなでこうして我慢していきたい」とうなずいた。
ゲラの“奮投”にも鼓舞され、10回は桐敷が3者凡退。11回は背中の張りを訴えて前日25日にベンチ入りを果たしたばかりの岩崎が18日の日本ハム戦以来の登板で1回零封。試合後は「特にないですけど、いつも通りです。明日も頑張ります」と通常運転の“塩対応”でクラブハウスへと引き揚げた。
6番手としてマウンドに上がった漆原も1死満塁のピンチを招きながら、カリステを遊撃併殺に料理し、右拳を握った。打てなくても負けない――。改めて、ブルペン陣の層の厚さが光った一戦だった。 (石崎 祥平)
《満塁ピンチも気迫で併殺斬り》漆原が延長12回から登板し、執念の零封劇を演じた。先頭・福永に三失で出塁を許し、1死後に山本、加藤匠に連打を浴びて満塁。絶体絶命のピンチにも、心は熱く、頭は冷静だった。カリステにフルカウントまで持ち込まれながらも、最後は143キロ直球で押し込み、遊ゴロ併殺打。こん身のガッツポーズでほえた。「いつも守ってもらっている。何とかカバーできるようにと思っていた」と興奮気味に話した。
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