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能見篤史氏 阪神は佐藤輝も大山も復調気配 捉えた打球がヒットコースに飛ぶまで今は我慢

スポニチアネックス / 2024年6月27日 5時17分

<神・中>4回、佐藤輝は先制の適時打を放つ(撮影・須田 麻祐子)

 ◇セ・リーグ 阪神1-1中日(2024年6月26日 甲子園)

 【能見篤史 視点】得点はできなかったが、阪神打線は終盤に再三好機をつくった。攻撃に雰囲気は出てきたと感じた。投手目線から見ても、打線全体として相手の真っすぐを捉える比率、確率は上がっていた。互いに譲らない勝負の世界であと一本を打つのは簡単なことではないが、しつこく得点圏に走者を進める野球を繰り返せば勝機も見えてくる。

 4回の佐藤輝の同点三塁打は、右翼フェンスの一番上を直撃した。本人もファンも入ってほしいと思った当たりだったが、浜風にも戻された。それでも初球カーブをしっかりと捉えた当たりには意味がある。打球にも角度がついた。復帰後初めて走者を還し、打点がついたことは次にもつながるはずだ。

 2軍降格を経て、佐藤輝が最も変わったと感じるのは守備だ。延長12回には福永の打球を処理ミスして、満塁のピンチを招いた。復帰からの連続無失策も10試合で止まり、自分のミスでチームに迷惑をかけた事実は残ったが、いい動きを見せているという評価は変わらない。足がしっかり動き、捕球から送球へとリズムが出ている。動きは連動する。守備の不安の軽減が、打撃にもプラスに作用していくはず。

 4番を打つ大山も構えにムダな力みが入っていないように見えるし、スムーズにバットが出ている。自分で導き出した形で打席に入ることができている。タメもつくれているから打てるゾーンはこれから広がると思う。

 チームとしては近本、中野のどちらかが出塁する流れになれば、またチャンスは広がる。状態が良くない打者は仕草にそれが表れるものだが、2人はそれを見せずに打席に取り組んでいる。捉えた打球がヒットコースに飛ぶまで、今は我慢だ。 (スポニチ本紙評論家)

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