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オリックス・中嶋監督 “異例の円陣”もシーズン前半で自力V消滅 「必死さ、粘り、あるように見えない」

スポニチアネックス / 2024年6月27日 5時46分

<オ・ソ>6回、交代を告げるためベンチを出る中嶋監督(右)(撮影・中辻 颯太)

 ◇パ・リーグ オリックス1-5ソフトバンク(2024年6月26日 京セラD)

 3連覇王者のオリックスの自力優勝の可能性が、シーズン143試合の半分にも至らない69試合目で早くも消えた。首位独走するソフトバンクに完敗し、ゲーム差は15・5まで拡大。シーズン前半での自力V消滅は20年以来4年ぶりで、中嶋監督就任後初となった。

 「半分、終わってないですよ。ビックリするようなことを言わないでください」

 机上の計算での数字は、試合後の指揮官の眼中にはなかった。一方で、厳しく指摘したのが選手の姿勢だ。得点は0―2の初回の太田の左越え2号ソロの1点のみ。相手先発の大関に8回まで散発4安打と、ほぼ無抵抗で連敗を喫した。

 「うーん…。必死さといいますか、粘りといいますかね。あるようには見えない。自分が調子悪いとかは置いといて何とかする、チームでするということを徹底しているはずなんですけど、それが見えないのはやっぱり何か違うんだろうなと」

 1―5の8回の攻撃前には試合終盤では異例の円陣を組ませ、自ら声を張り上げて鼓舞した。それでもナインは踊らず…。就任1年目の21年、翌22年も逆境をはね返して頂点をつかんだ。ただ、ここまで首位と離されたことはなかったのも事実。このままズルズル行くことだけは許されないのは、3連覇監督が一番分かっている。(山添 晴治)

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