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広島・上本 プロ初の適時打2本!ベテランが離脱末包の穴埋めた「必死こいてやらないと。助け合い」

スポニチアネックス / 2024年6月27日 5時46分

<広・ヤ>初回、先制打を放った上本(撮影・岸 良祐)

 ◇セ・リーグ 広島5-1ヤクルト(2024年6月26日 マツダ)

 広島・上本崇司内野手(33)がヤクルト戦で、プロ12年目で初の1試合2本の適時打を放って2連勝に貢献した。初回無死一、三塁から先制の左前適時打。5回2死二塁でも三塁線を破る適時二塁打で追加点をたたき出し、左翼守備でももり立てた。チーム最多6本塁打の末包が登録を外れた中、3試合連続の「3番・左翼」で躍動。今季最多タイの貯金8に戻し、2位以下に今季最大に並ぶ3・5ゲーム差をつけた。

 穴を埋めるのは体の大小ではない。上本が心意気で体現した。1メートル88、112キロの末包の離脱に奮い立ち、1メートル70、76キロの体を目いっぱい使った。初回無死一、三塁では小川の低めスライダーに体勢を崩しながら左前へ。「飛んだところが良かった。たまたま」。文字通り食らいついた一打で一塁走者とのヒットエンドランを決め、先制点を挙げた。 

 チーム最多6本塁打の末包が左太腿裏の張りで登録外。欠場した23日の中日戦から3試合連続で「3番・左翼」を任された。「必死こいてやらないと。助け合い」。5回2死二塁では小川の低めフォークを捉え、三塁線を破る適時二塁打で追加点。1試合2本の適時打はプロ12年目で初めてで、「得点圏でも、走者なしでも僕の場合は塁に出ないといけない。そこは変わらずに」とうなずいた。

 守備でも体を張った。2回はオスナのフェンス際へのファウルフライに頭から突っ込んだ。6回は青木の左中間へのライナーも思い切って飛び込んで好捕。「どんな場面でも、僕のところに飛んできたら死に物狂いで捕りにいくだけ」。攻守の奮闘に新井監督は「今日はすべてにおいて、崇司さんらしい素晴らしいプレーだった」と最敬礼だった。

 無欲に静かに出番を待っていた。開幕前に「(レギュラーを)奪い取ろうという気持ちは全くない」と言い切った。昨季は6つのポジションを守り、4番も務めた。5月1日の阪神戦で左太腿裏を痛め、1カ月間以上の離脱から21日に復帰したばかり。大砲不在の窮地が見せ場だった。

 「仕事が穴埋め。(試合に)出たいと思っていても、出られない。自分で分かっている。穴埋めのときに、どう自分の力を出せるか」

 殊勲の壇上でも「スエ(末包)のような本塁打は打てない。帰ってくるまで頑張る」と謙虚に前を向いた。新井監督が昨季も「ユーティリティーではなくオンリーワン」と称賛した“いぶし銀”の輝きだった。(長谷川 凡記)

 《先発3番で初打点》上本(広)が初回に決勝の左前適時打。先発3番としては通算5試合目で初の打点となった。5回にも追加点となる適時二塁打を放ち、1試合2打点は自己最多で6度目。過去5度は2点適時打が4度、2ランが1度で適時打2本は初めて。

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