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ついに茨田りつ子・菊地凛子も「虎に翼」&「ブギウギ」異例コラボの背景 同じ時代&巧みな史実アレンジ

スポニチアネックス / 2024年6月27日 8時16分

連続テレビ小説「虎に翼」第64話。菊地凛子(手前)が前作「ブギウギ」と同じ茨田りつ子役でサプライズ出演(C)NHK

 女優の伊藤沙莉(30)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は27日、第64話が放送され、女優の菊地凛子(43)が昨年度後期の前作「ブギウギ」で好演した人気歌手・茨田りつ子役で事前告知なしのサプライズ出演を果たした。同じ役(同一人物)での2作連続朝ドラ出演は異例。インターネット上には驚きや歓喜の声が相次ぎ、騒然となった。初回(4月1日)から前作つながりの“コラボ作劇・演出”が話題を集めてきたが、ついに主要キャラクターが異例の再登場。“奇跡のコラボ”が実現した背景を探る。

 <※以下、ネタバレ有>

 向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。

 第64話は、佐田寅子(伊藤沙莉)と多岐川幸四郎(滝藤賢一)は代議士・立花幸恵(伊勢志摩)とともにラジオの婦人向け情報番組に出演。家庭裁判所の存在は広く知られるようになる。寅子の活躍の一方、轟太一(戸塚純貴)山田よね(土居志央梨)、そして大庭梅子(平岩紙)は予想だにしない事態に直面し…という展開。

 梅子が大庭家を捨てた頃、ラジオ局。多岐川は久藤頼安(沢村一樹)に「もっと早く気づくべきだった。殿様判事頼安の最も有効な使い方に」。寅子は「はて。もう少しきちんと説明していただけませんか」と困り顔。ブースの中に目を向けると、そこには茨田りつ子(菊地凛子)の姿があった。「茨田…りつ子さん」と目を丸くした。

 久藤はりつ子に「昔のよしみで、僕の頼みをきいてくれない?」とウインク。多岐川はポスター用の写真を撮った。

 「こうして、殿様判事の驚くべき交友関係により、愛のコンサートに人気歌手・茨田りつ子の出演が決定。家庭裁判所のポスターのモデルも、快く引き受けてくれました」(語り・尾野真千子)

 りつ子は「ブギウギ」の主人公・福来スズ子(趣里)の生涯のライバル。スズ子はりつ子の「別れのブルース」に感銘を受けた。モデルは「ブルースの女王」と呼ばれた歌手・淡谷のり子。

 「虎に翼」のモデル・三淵嘉子と「ブギウギ」のモデル・笠置シヅ子は偶然にも、同じ1914年(大正14年)生まれ(敬称略)。同じ時代を描くことになったため、「虎に翼」には「ブギウギ」ネタが度々盛り込まれてきた。

 初回、寅子が入団を目指したのはスズ子と同じ「梅丸少女歌劇団」。第53話(6月12日)、多岐川の鼻歌は「ブギウギ」のモデル・笠置シヅ子の「東京ブギウギ」。第61話(6月24日)には、レコード会社一覧にスズ子らが所属した「コロンコロン(レコード)」。第62話(6月25日)、ついに寅子の口から「(愛のコンサートに)福来スズ子なんて呼べるわけないでしょう」とスズ子の名前が飛び出し、スズ子やりつ子らの登場に期待が高まっていた。

 史実を巧みにアレンジした作劇が光る。

 番組公式ガイドブックによると、三淵は宝塚歌劇団のファンでダンスも得意だったことから、寅子は歌と踊りが上手な設定に。「梅丸少女歌劇団」を受験しようとした。

 また、ジャーナリスト・清永聡氏の「家庭裁判所物語」(日本評論社)によると、多岐川のモチーフとされる家庭裁判所の父・宇田川潤四郎は「家庭裁判所創設記念週間」を企画し、宣伝活動を展開(敬称略)。この日の第64話でも描かれたラジオ出演やポスター制作も、宇田川が実際に行った。

 そして、「愛のコンサート」へのりつ子出演にあたり、第13週は「ブギウギ」の脚本を担当した足立紳氏も制作に参加。オープニングタイトルバックに「脚本協力 足立紳」とクレジットされた。

 「愛のコンサート」はどのように描かれるのか、りつ子の歌唱シーンがあるのか、注目される。

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