がん闘病中の宮川花子「生きてるだけで丸儲け、元気な人に与えられた言葉」 生きるために明るさ忘れず
スポニチアネックス / 2024年6月27日 15時23分
夫婦漫才コンビ「宮川大助・花子」が27日、大阪市内の吉本興業で会見し、28日に発売する著書「なにわ介護男子」をPRした。
宮川花子(69)は2019年に多発性骨髄腫と診断され、まだ正確な病名がわからなかった時には余命半年と宣告されたことも。それでも持ち前のガッツと根性、さらには夫・大助(74)の献身的な介護で闘病を続けてきた。少し触られただけでも激痛が走ったり、定期的に飲む抗がん剤の影響で心不全や白血病の減少を招くなど、先月も緊急入院したばかり。花子は「同じ病気で苦しんだはる人や、この病気についてわからない人がいっぱいいる。病気を知ってもらいたいし、その介護のしんどさもお伝えしたかった」と、今回の出版の経緯を話した。
一方で、読んでいる人に勇気を与えるように「まるで漫才をしているように」決して笑いを忘れない、夫婦のユーモアあふれる介護生活をあますところなく伝えた。
この日も2人のコミカルなやり取りで報道陣の笑いを誘った。司会者にコメントを求められた大助が「えー」とゆっくりと話し始めると、すぐに花子が「はい、ありがとう」と打ち切るなど、大助・花子の普段の丁々発止がさく裂。また、大助が「女房もだんだん動けなくなってきて、ぼくも腰が悪くなって、女房の積み降ろしができなくなって…」と話すと、花子が「積み降ろしって荷物か」と突っ込み、笑いを誘った。
先月の緊急入院でも自宅で意識を失ったことから、大助が主治医に「花子がしゃべらないんです!」と伝えると、主治医がびっくりして「あの花子さんがしゃべらない!?それはえらいこっちゃ」と飛んできて、後から「花子さんがしゃべらないっなんて危篤かと思いましたわ」というエピソードをコミカルに語った。
どれだけ大変な症状でも、絶対に忘れない笑いへのこだわり。花子が70歳を目前にしていることから、今の目標は古希を記念した全国ツアーだ。「自分には漫才というものがある。みんなに喜んでもらえるように努力します。この年で努力ってええなあ」と夢を語った。その姿勢に大助も「あんたはほんま前向きやなあ」と感心。ただ、花子は「本当に明るいな、とよく言われます。でも、病気なんて何も楽しくない。明るく楽しくしないといけないから。生きてるだけで丸儲け、という言葉はありますけど、あれは元気な人に与えられた言葉」と、力を振り絞って明るく楽しくしていることを語り、大助の涙を誘っていた。
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