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テレ東社長、「警察密着24時」番組再開を完全否定「今はそういうのを話す段階でない」

スポニチアネックス / 2024年6月27日 16時5分

テレビ東京外観

 テレビ東京は27日、東京・六本木の同局で定例社長会見を行い、23年3月に放送した「激録・警察密着24時!!」に不適切な内容があった問題ついて、石川一郎社長は番組再開を改めて否定した。

 一連の問題発覚後に行われた5月の定例会見では、石川社著が謝罪するとともに「もうやめます」と番組終了を明言していた。

 この日の会見では、石川社長は「本来すべきチェックがきちんとなされていなかった。放送はこれをもって中止します。私としては番組作りの体制を整えていくのが使命だと思っている」とした。

 続けて「このやり方では問題がある。チェック体制がきちんと機能しないままでは問題があるという認識」と強調。記者から「チェック体制が改められたら番組再開はあるのか」と問われると。「今はそういうのを話す段階ではない」と完全否定した。以降も記者から厳しい追及が相次ぎ、「警察密着24時問題」の質疑応答に会見の大半が費やされた。

 問題となっているのは、23年3月に放送した同番組。アニメ「鬼滅の刃」に絡む不正競争防止法違反事件を取り上げた際、4人が逮捕されたと放送したが、その後3人が不起訴になったことには言及しなかった。また、4人について「逆ギレ」や「今度は泣き落とし」といったナレーションをつける過剰な演出もあり、演出に事実誤認があったとして謝罪し番組の終了と番組担当者及び監督責任者の計2名に対して減給等の社内処分をくだしたことを発表していた。

 今月19日、BPO放送人権委員会が関係者からの人権侵害を訴える申立てを受けて審理に入ることを発表した。

 石川社長は「これまでもできることをやってきたが、今後ヒアリング等も予定されている。誠意を持って対応したい」と話した。

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