【陸上】ハンマー投げ連覇のマッカーサー 五輪は「きついかな」も笑顔「来年の東京は絶対行きたい」

　◇陸上・日本選手権第1日（2024年6月27日　新潟・デンカビッグスワンスタジアム）

　パリ五輪の代表選考会を兼ねて開幕し、女子ハンマー投げで日本記録保持者のマッカーサー・ジョイ（24）が65メートル66で2連覇を飾った。

　2投目で64メートル96を出すと、5投目で65メートル66をマーク。2位の小舘充華（染めQ）に3センチ差で競り勝った。今年3月に更新した自身の持つ日本記録は70メートル51だった。

　「よくできたと思う。もうちょっと記録を出したかったけど、パフォーマンスを見れば、よくできたと思う」

　父エリックさんは日本の実業団でプレーしたバスケットボール選手で、日本人の母との間に生まれ、8歳まで名古屋で育った。その後、米カリフォルニアにわたり、高校1年から陸上を始めた。

　米国と日本の両国籍を持っており、以前はU―20世代で米国代表になったこともあった。それでも、幼少期を過ごした日本への思いは強かった。「日本代表になれると知って、すぐに（国籍を）変えました」。昨年2月に認められた。

　昨年4月に当時の日本記録を更新する69メートル89をマーク。同6月の日本選手権で初出場初優勝を果たした。それ以来、約1年ぶりに帰ってきた日本。パリ五輪の参加標準記録（74メートル）には届かず「（五輪は）メイビー、今年はきついかなと思う」と言いつつも「来年の東京（での世界選手権）は絶対に行きたい。ロス（五輪）も、近くに住んでいるので。それも楽しみ」と明るい表情を浮かべた。