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阪神・村上、シン木曜の男だ 完封まであと2死に「悔しい登板」も自己最多133球&11奪三振で3勝目

スポニチアネックス / 2024年6月28日 5時18分

<神・中>お立ち台で笑顔を見せる(左から)前川、村上、佐藤輝(撮影・北條 貴史)

 ◇セ・リーグ 阪神8-1中日(2024年6月27日 甲子園)

 丁寧かつ粘り強くコーナーを突く姿は、いい時の阪神・村上に違いなかった。通算3度目の2桁奪三振を自己最多11個まで積み上げ、4月30日の広島戦以来、7試合58日ぶりの3勝目を挙げた。心残りがあるとすれば、9回1死から3連打を浴び、自己最多133球の末に完封を逃して降板したことだ。

 「ヒーロー(インタビュー)に呼ばれるのは恥ずかしい。(完封を)いきたかった。悔しい登板になった」

 反省の弁はさておき、内容は安定感抜群。初回無死一、二塁を無失点で切り抜けて波に乗った。1死で迎えた前夜本塁打の細川を外角のフォークで空振り三振。先頭で迎えた4回は149キロ外角直球で空を切らせた。

 「いいバッターなので。昨日も一発打っていたし、そこだけ気をつけてというのを意識していた」

 無四球でリズムをつくり、コースがいいからこそ被安打8は全て単打で収まった。粘りは実り、7回に先に援護をもらった。25日に26歳になったばかり。火曜日から木曜日に変更になった初戦を白星で飾った。

 8月1日の甲子園開場100周年が近づき、16年選抜優勝投手として取材が立て込んでいる。必ず話題になるのが開幕試合だった福井工大福井との初戦。4―0で制した一戦こそ投手の原点だ。

 「あれだけ打たれたのに、完封したのってスゴくないですか?その試合のことをよく聞かれるので、記憶が鮮明になります。粘り強く、諦めずに投げていたなあって。これってプロでも同じです」

 4年目で初めての6戦勝ち星なし。モヤモヤが募る間、青春時代の記憶喚起が一服の清涼剤になった。智弁学園の後輩の前川と一緒にお立ち台に上がり、「打ってくれれば何でもいい」という厳しめの言葉は愛情の裏返し。高校時代から大切にする粘りのスタイルでトンネルを抜けた。(倉世古 洋平)

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