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【陸上】やり投げ・北口榛花 日本一奪冠も「正直あまり順調じゃない」パリへ「かなり危機感があります」

スポニチアネックス / 2024年6月28日 20時53分

<陸上 日本選手権 第2日目>女子やり投決勝、優勝を果たし、花束を投げ入れる北口榛花(右)(撮影・平嶋 理子)

 ◇陸上・日本選手権第2日(2024年6月28日 新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 女子やり投げは、昨年の世界選手権女王の北口榛花(JAL)が62メートル87をマークし、2年ぶり4度目の頂点に立った。既にパリ五輪出場権を獲得しているが、本大会開幕1カ月前に拠点のチェコから帰国。夢舞台を前に、世界女王が日本一に返り咲いた。2位は61メートル41で武本紗栄(Team SSP)、3位は60メートル72で上田百寧(ゼンリン)。

 長い髪を後ろで左右お団子にした“ニューヘア”で登場した北口。注目の1投目は61メートル10と、まずまずの記録で全体2位にスタート。2投目で優勝記録となる62メートル87をマークし笑顔で声援に応えた。その後はファール3本に50メートル台に終わったが、悔し涙を流した昨年のリベンジを果たし、ホッとした表情を見せた。

 優勝を決めた後、控えめな笑顔で「パリの内定はもらっていたので、記録的な結果も欲しかった。最初は気持ちよく投げられていたが、3投目から自分から崩しちゃった。もったいない試合をした。調子が上がりきっていないと実感した」と素直な思いを吐露。それでも「しっかり結果を出せたことは良かったです」と自身に言い聞かせるように語った。

 いざ、パリ五輪へ。「正直あまり(調整は)順調じゃない。かなり危機感があります。それでもパリまであと1カ月、しっかりと調整して臨みたい」と視線を上げ、スタンドの多くのファンに誓った。

 「危機感」を口にした世界女王。しかし、頂点だけを目指す五輪直前につかんだ日本一のタイトルはきっと、花の都へとつながる。

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