森口博子「この先には歌があるんだ」 リストラ寸前、夢を信じて臨んだむちゃぶり仕事

森口博子

　歌手でタレントの森口博子（56）が、28日放送のTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」（金曜後8・55）に出演し、芸能活動継続へ首の皮一枚つながったむちゃぶり仕事を打ち明けた。

　21日に続く女性アイドル特集の第2弾で、この日は「アイドルに学ぶ逆境のうまいかわし方」がテーマ。アイドルとしてデビューしながら、花開かなかった森口は「私、リストラ宣告に遭って」と打ち明けた。

　当時は福岡から上京し、高校に通っていたという。「“才能ないから、福岡に帰した方がいい”って言われて。事務所から」。非情な“戦力外通告”に、多くの現役アイドルたちが埋めたスタジオから驚きの声が上がった。

　しかし、そんな状況で、ある仕事が舞い込んできたという。「その時いただいた仕事が、“オスのロバを口説いてきなさい”っていう仕事で」。突拍子もないミッションに、MCの中居正広も身を乗り出して聞き直した。

　芸能界に生き残るため、後には引けない森口。セクシーな衣装でロバにアプローチしたという。「ターザンの恋人のジェーンのこういうセクシーな格好をさせられて、何も反応しないから、人間の男の子だと思って、耳に息を吹きかけて、“ロバリン…？”ってやったら、走って行ったから、ディレクターさんが“いい！いい画が撮れました！”って」。番組では、体を張る当時の森口の様子がVTRで流された。

　中居は「そうでもしないと、テレビに出られないと、窮地に追い込まれた時期だったんだったのかな？」と質問。森口は「歌が歌いたかったから。“この先には歌があるんだ”って、歌につなげるためには…」と、歯を食いしばって続けたことを明かした。

　森口はバラドル（バラエティーアイドル）としてお茶の間の人気を博しただけでなく、NHK紅白歌合戦にも6度出場。歌手になることをあきらめず、夢を叶えた。