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阪神・岡田監督 輝の爆発を予言「ホームランなんて出るよ。あの打ち方ができるんやったら」

スポニチアネックス / 2024年6月29日 5時16分

練習中に笑顔を見せる阪神・佐藤輝(撮影・大森 寛明)

 阪神・岡田彰布監督(66)が28日、佐藤輝明内野手(25)のアーチを予言した。ヤクルト戦の降雨中止が決定した後の取材対応で、5月に2軍降格を言い渡したスラッガーを、今季初めて“ちょい褒め”。前日27日の中日戦で放った左前2点適時打が着火の呼び水になる可能性を指摘した。敵地で最も多く柵越えを放っている神宮を追い風にして、自己最長ブランク109打席ノーアーチからの脱出に期待がかかる。

 岡田監督が久々に、佐藤輝をちょっと認めた。降雨中止が決まった後、神宮の室内練習場で報道陣に囲まれながら、前夜の打撃内容を振り返る口調は冗舌そのもの。左腕・斎藤にスライダー攻めで追い込まれ、そこからコンパクトなスイングで140キロ直球を左前に打ち返した2点打を、暗に褒めた。

 「ホームランなんて出るよ。あの打ち方ができるんやったら、最初からやってくれと思う。もっと長打が出るわ」

 指揮官が考える前日の1本が生み出す効果は、こんなところだ。2ストライクからうまく対応できる技術があるなら、ボール球も見極められる。カウントが有利になれば、追い込まれる前に思い切ったスイングができる。

 「ツーボールワンストライクとか、スリーボールワンストライクになってきたら、もっと長打がいくということや。追い込まれているから、コンパクトに振って単打で終わっている可能性もあるから」

 以前から「打率が上がれば絶対に本塁打が増える」という持論を口にしてきた。これらの要素を加味すると…。きれいな流し打ちの安打には、本塁打につながる要素が詰まっているというのが、指揮官の考えだ。

 佐藤輝も柵越えにその気になっている。「狭いので、頑張ります」。通算71本塁打のうち13本塁打が神宮で放ったもの。敵地では最多で、今季も3本中2本を打っている。5月15日に、不振を理由に2軍に降格し、今月7日に1軍昇格。その後は本塁打がなく、ノーアーチは自己最長109打席続く。長い眠りから覚めるには、うってつけの舞台なのだ。

 目下、今季自己最長タイの4試合連続安打中で、2割を切りそうだった打率は・222に回復した。「中止は残念ですけど、しっかり切り替えて頑張ります。状態はいいので、はい。頑張ります」。本人も好調を自覚。29日の試合を終えると、レギュラーシーズン折り返しの72試合を消化する。打撃低調でも貯金2の2位を支えた投手陣に報いるためにも、この先は打って打って打ちまくるしかない。(倉世古 洋平)

 ≪過去にも的中!岡田監督の予言≫

 ★岩田 阪神第1次政権の07年の秋季キャンプで2年目、プロ未勝利の岩田の速球に注目。11月15日の打撃投手で「つかんだ感じするよな」と活躍を予言。翌08年、シーズン初登板の3月29日横浜戦で初勝利すると、登板27試合でキャリアハイの10勝をマーク。

 ★T―岡田 オリックス監督時代の10年3月29日、T―岡田の開幕から5試合で17打数2安打1打点の不調に「練習ではそんなに悪くない。試合での一本が一番の薬よ。(復活の)可能性はあるよ」と“予言”。翌30日の日本ハム戦で1号ソロを含む3安打。翌31日でも3ランなど、3試合連続本塁打。シーズン33本で本塁打王の初タイトル。リーグ3位の96打点と活躍した。

 ★由伸封じ 23年10月23日、オリックスとの日本シリーズを前に、初戦の相手・投手4冠の山本を「そんなにええんかなと思ってるよ」と豪語。攻略の糸口を「そら真っすぐやろ」と断言。28日の第1戦では各打者が直球を狙い、5回に5安打4得点で先制。8―0で先勝した。

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