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【陸上】久保凜 予選全体トップ「先にゴールできて良かった」田中希実に先着 25年ぶり高2女王へ

スポニチアネックス / 2024年6月29日 15時59分

<陸上日本選手権第3日>女子800メートル予選、力走する田中希実(左)と久保凜(右)(撮影・小海途 良幹)

 ◇陸上・日本選手権第3日(2024年6月29日 新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 パリ五輪の代表選考会を兼ねて行われ、日本選手権初出場の久保凜(16=東大阪大敬愛高)が女子800メートル予選に登場し、2分3秒60をマークして3組1着となり、30日の決勝に進んだ。

 田中希実(ニューバランス)ら強豪がそろった予選3組で、高いポテンシャルを見せつけた。号砲が鳴るとすぐに先頭へ。300メートル付近で田中が2番手に上がってくる展開だったが、トップは譲らない。19、21年日本選手権優勝の卜部蘭(積水化学)、田中の猛追をしのいだ。2分3秒60は3組行われた予選で最速タイムだった。

 「憧れの選手と走るのはうれしいこと。憧れの選手と一緒に走って、先にゴールできて良かった」

 昨年の全国高校総体で1年生にして女子800メートルで優勝。迎えた今季はシニアのレースに参戦し、4月の選抜中・長距離大会から5月の静岡国際、木南記念とGPシリーズで3連勝を飾った。6月16日の近畿高校総体で2分3秒50をマークし、自身の持っていたU18日本記録を更新した。

 高校生の枠を超えた活躍に注目度が上がる中でも「(注目は)少し感じる部分もあるけど、あまり気にせず普通に生活できているので」と自然体だ。

 30日の決勝では99年の西村美樹以来、25年ぶりとなる高校2年での日本一を狙う。「明日の決勝は予選より良いタイムでゴールしたい。優勝を狙っている」。16歳が日本の頂に向かって加速する。

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