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広島・菊池が救った! 同点にされた直後の9回に決勝弾「投手が毎回抑えているから」接戦制し笑顔

スポニチアネックス / 2024年6月30日 5時47分

<巨・広>9回、ソロを放ちナインに迎えられる菊池(中央)(撮影・島崎 忠彦)

 ◇セ・リーグ 広島2-1巨人(2024年6月29日 東京D)

 広島・菊池涼介内野手(34)が29日の巨人戦で値千金のアーチをかけた。同点に追いつかれた直後の9回2死から、左翼へ決勝の6号ソロだ。大瀬良大地投手(33)は6回1/3を零封し、35回1/3連続無失点に伸ばして球団歴代2位に浮上。驚異の防御率0・80とし、2―1の接戦勝利を呼び込んだ。貯金は再び今季最多タイの9。2位のDeNAとは3ゲーム差だ。

 これがリーグ3連覇戦士の底力だ。同点に追いつかれた直後の9回、2死から菊池が価値ある一発を放った。左腕・バルドナードの外角チェンジアップを前で振り抜くと、打球は真っ赤に染まる左翼席に吸い込まれた。決勝の6号ソロだった。

 「全然狙っていないですよ。たまたま良い角度でバットに乗っていったという感じ」

 空気を変えた。1―0の8回、2死満塁となって新井監督は今季初めてマウンドに足を運び、直接激励した島内が同点を許した直後に見舞った全てを救う一撃。2回2死から打者21人連続アウトの悪い流れを打開し、東京ドーム5戦目にして今季初白星をもたらした。

 「前回のマツダ(ヤクルト戦)からタイミングの取り方を変え、ボールの見え方は悪くなくなってきている」

 3回にグリフィンの中前へ抜けそうな打球を軽快にさばくなど、自慢の好守で貢献する名手も打撃では低空飛行にあえぐ。打率・222。本拠地での試合後に一人居残り、黙々とティー打撃に励んだことも。今回は小窪打撃コーチとの対話で感覚をつかめたという。

 「哲さんとしゃべって、これだな…という感覚があった。良くなるか分からないけど、それを信じてやっていくだけなので」

 2回に二俣、矢野の連続長短打で先制して以降、打線は左腕・グリフィンに沈黙。一方的に押され、流れが相手に傾いていた試合を菊池のひと振りで勝った。新井監督は「相手も好投手なので、そんなに簡単には…ね。キクが本当によく打ってくれた」と最敬礼だ。

 菊池は、野手の思いを代弁して言う。

 「投手が毎回抑えているからよい結果が出ていると思う。(大瀬良)大地が粘って投げていたし、リリーフもそう。投手の力は大きい。緊迫した試合が多いので引き締めて、我慢強く守っていくしかない。今日はみんなよい守備をしたと思う」

 ロースコアの接戦で際立つ投手力、さらには守備力。ナインを束ねつつ、要所でガッと牙をむく。百戦錬磨の34歳が頼もしい。(江尾 卓也)

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