田中希実 また独走！3年連続2冠 アジア女王・山本は五輪前進で涙「ホッとしている」

＜陸上日本選手権　第3日＞女子5000メートル決勝、優勝し、笑顔でメダルを手にする田中希実（中央）（撮影・平嶋　理子）

　◇陸上・日本選手権第3日（2024年6月29日　新潟・デンカビッグスワンスタジアム）

　女子5000メートル決勝は、田中が15分23秒72で3連覇を果たし、前日に5連覇を飾った1500メートルと合わせて3年連続2冠の偉業を達成した。800メートルの予選を走ってから2時間あまりでレースを迎えながら、ぶっちぎりでゴールを駆け抜け「一番の目標が優勝することだった。そこはうれしい」と喜んだ。自身初の3冠を懸け、30日に800メートル決勝に臨む。

　また、昨年のアジア選手権女王の山本が2位に入り、世界ランクでのパリ五輪切符獲得に前進した。田中に離されたが、持ち味の終盤の粘りを発揮してフィニッシュ。「うれしいし、ホッとしている」と感極まった。名門・名城大から積水化学2年目の24歳。「今季は故障や貧血などでうまくいかなかったけど、パリ五輪に行きたい気持ちだった」と道のりを振り返った。