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首位快走のソフトバンクに若手野手台頭の好循環 あふれ出る頼もしい言葉の数々

スポニチアネックス / 2024年6月30日 13時6分

プロ本塁打を放ち、ナインに迎えられる笹川(右)

 ソフトバンクが破竹の勢いで首位を快走している。70試合を終えて47勝20敗3分けで勝率・701。オールスター前のマジック点灯も見えている。

 打線でいえば若手の台頭がチームの勢いを加速させている。白星を積み重ねながら、若手が育つ好循環が生まれている。精力的にファームに足を運んできた王球団会長も「今、うちは若い人たちが出てきている。ほかのチームよりも遅くなったけど新旧交代が来ているからね。新しい選手がドンドン出てきて刺激し合ってさ」とワクワクした表情を浮かべている。

 小久保監督のマネジメントによるところも大きい。例えばルーキーの広瀬でいえば、デビューから16打席連続ノーヒットでも起用を続けた。初安打以降は打率・339、2本塁打と急上昇した。

 送り出した松山2軍監督は「結果ではなく内容だったりをよく見てくれている。ほかの監督だったら我慢できなくて落とされていてもおかしくない。(ファーム本拠地の)筑後に来てくれたりと自分の目で途中経過を見ていることも大きいんじゃないか。“いけるのでは”というのがあったのだと思う。それがあって今の広瀬がある」と話した。

 小久保監督は昨季まで2軍監督を務めており、多くの若手の性格も把握するところ。コメントにも意図が見え隠れする。2軍のチェックはもちろん、1軍昇格後も練習の姿からじっと目を向けて動きを確認している。そのタクトのもとで王会長が言うように若手同士の競争意識が高まっている。

 各選手の言葉も頼もしく、そして力強く感じる。昇格初日のロッテ戦(北九州)で2安打1打点と活躍した正木は「この試合に懸けていたので」「昨季まで得点圏で萎縮してしまっていたけど、チャンスで“回ってこい、回ってこい”と思えた」と口にした。熱いイメージはなかっただけに驚いた。昨季までは1軍の壁に跳ね返されてきたが、近藤がDH起用となっている“チャンス”で8戦連続のスタメン出場を果たしツメ跡を残している。

 また、6月11日~20日に初の1軍で大きな経験を積み、プロ初本塁打も放った笹川は「1軍を経験したことで、あの雰囲気をまた味わいたくなった。夢のような時間だった。あそこに行ってから査定も始まる。あそこにまた行きたい気持ちが強くなった」と目を輝かせた。

 主力の選手層が厚く近年は若手野手が伸び悩んできた。チームとしても大きな課題となってきたが、勝つだけではなく、その先につながる流れもできつつある気がする。(記者コラム・木下 大一)

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