9カ月ぶり再開の宝塚・宙組公演が千秋楽 トップスター芹香斗亜が涙浮かべあいさつ「心より感謝」
スポニチアネックス / 2024年6月30日 14時50分
娘役の急死で公演中止が続き、約9カ月ぶりの公演を再開していた宝塚歌劇団・宙組特別公演「La Grand Escalier―ル・グラン・エスカリエ―」が30日、兵庫・宝塚大劇場で千秋楽を迎えた。
歓声まで飛んだ3度目のカーテンコールで、トップスター芹香斗亜(せりか・とあ)は目に涙を浮かべながら「この公演にかかわってくださるすべての皆さまに、心より感謝いたしております。本日は本当にありがとうございました」などと感謝。このあいさつを切り出すまで、鳴りやまない拍手に深々と頭を下げ、なかなか顔を上げられないほどだった。
最初のカーテンコールでは「今日、こうして千秋楽を迎えられましたのも連日、劇場に足をお運びくださり温かい拍手で私たちを支えてくださったお客さまのおかげと心より感謝いたしております」などと万感の表情だった。
続けて「この劇場いっぱいにひろがる皆さまの温かいお気持ちに毎日、何度も胸がいっぱいになりました。この感謝の気持ちを舞台でお返しできるよう、東京公演も全身全霊で取り組んで参りたいと思います」と言葉をかみしめ、合計4度のカーテンコールに応えた。
同公演は20日に開幕。初日には村上浩爾理事長が開演前に公演中止や演目変更について陳謝した。組長の松風輝、トップの芹香もカーテンコールであいさつしたが、いずれも急死した娘役への追悼コメントはなく、この日も哀悼の意を表することはなかった。
同公演のタイトルは宝塚を象徴する「大階段」という意味。1927年に国内初のレビュー「吾が巴里よ モン・パリ」を上演して以降、さまざまなショーを上演してきた宝塚歌劇団110年の歴史をつづる内容だった。
宙組に関しては昨年9月30日、25歳の娘役が同市内の自宅で急死。芹香とトップ娘役・春乃さくらのお披露目公演中だったが10月1日から中止になり、今月20日に公演再開するまで、一切公演を行っていなかった。東京公演は20日から8月25日まで東京宝塚劇場で行われる。
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