【欧州選手権】スロバキア 歴史的金星ならず…イングランド戦初勝利目前で追いつかれ延長戦で力尽く

＜欧州選手権　イングランド・スロバキア＞延長戦の末に敗れ、肩を落とすGKドゥブラフカ（中央）らスロバキア代表イレブン（ロイター）

　◇欧州選手権決勝トーナメント1回戦　スロバキア1―2イングランド（2024年6月30日　ゲルゼンキルヘン）

　サッカーの24年欧州選手権（EURO）ドイツ大会決勝トーナメント1回戦、世界ランク45位のスロバキア（E組3位）が同ランク5位イングランド（C組1位）に逆転負け。金星を目前にした後半アディッショナルタイムに失点し同点に追いつかれると、延長前半1分にも失点。優勝候補イングランドと120分の激闘演じるも1―2と敗れ、同国史上初の8強進出を逃した。

　混戦となった1次リーグを辛くも3位通過したスロバキアは、豪華タレントが揃う優勝候補の一角イングランドと決勝トーナメント初戦で激突。序盤から攻勢を仕掛けると、前半25分に先制ゴール。後方からのロングボールをクツカ（スロバン・ブラチスラバ）が頭で落とし、それを拾ったストレレツ（スロバン・ブラチスラバ）がゴール前でスルーパス。このボールを後方から走り込んだシュランツ（スラビア・プラハ）が右足アウトで落ちついて流し込み、今大会得点ランクトップに並ぶ3点目をマークした。

　前半を1―0で折り返すと後半5分、フォーデン（マンチェスターC）にゴールネットを揺らされるもオフサイドの判定。前半と違って後半は劣勢の展開が続くも守護神GKドゥブラフカ（ニューカッスル）を中心にチーム一丸となって、最後まで守り切れるかと思われたが土壇場で失点。後半アディッショナルタイム、自陣左サイドのスローインからゴール前でベリンガム（Rマドリード）にバイシクルシュートを決められ延長戦に突入することになった。

　すると延長前半1分にも失点。FWケーン（Bミュンヘン）に頭で決められ、1―2と逆転負け。過去国際Aマッチ6度の対戦（0勝1分け5敗）で一度も勝ったことのなかったイングランドを追い詰めたが、歴史的勝利まであと一歩届かなかった。