阪神・岡田監督 藤本三塁コーチに苦言「何でも行けじゃないやろ」 9回同点チャンスも植田本塁憤死で終戦

＜ヤ・神＞9回、同点のチャンスも植田のタッチアウトで試合終了、呆然とする阪神・岡田監督（中央）ら（撮影・尾崎　有希）

　◇セ・リーグ　阪神5ー6ヤクルト（2024年6月30日　神宮）

　阪神・岡田監督は、藤本三塁コーチにも苦言を呈した。9回2死一塁、佐藤輝の左越え二塁打で、代走で起用されていた一塁走者・植田が本塁憤死。突入させた判断を「1点負けてるんやで。信じられへんわ。何でも行けじゃないやろ。こんな狭い球場で。そこは状況判断やんか」と一刀両断した。

　藤本コーチは「勝負したい気持ちがあった。（勝負手で）植田が出ていたこともある。どっちが正しいかといえば、ちょっと分からない」と意図を説明した。三塁を蹴る想定で走った植田は、「回していたから行った感じ」と振り返った。

　6月18日の日本ハム戦では、逆のケースがあった。原口の右邪飛で、不利な捕球姿勢にもかかわらず三塁走者・森下にタッチアップをさせず、指揮官は「コーチも行かせる勇気がないんやろ」と指摘していた。